宍道湖湖底管布設工事工事状況紹介
施工フロー
陸上部作業ヤード造成工・仮桟橋及び接岸桟橋工
起点:来待側
下の写真は起点となる来待側を上空から撮影したものです。赤丸で囲った位置に作業ヤードや仮設桟橋を造ります。来待側の作業ヤードでは管を連結するための溶接などを行います。
陸上部作業ヤード造成施工前陸上作業ヤード造成施工後
仮設桟橋・接岸桟橋施工前仮設桟橋・接岸桟橋施工後
終点:大野側
下の写真は終点となる大野側を上空から撮影したものです。大野側では作業ヤードや仮設桟橋を造り、また、管を引っ張るための150tウィンチを設置します。
仮設桟橋施工前仮設桟橋施工後
グラブ浚渫工
岸に近く浅いところでは、船の上に載せた機械で管を布設するための掘削作業を行います。
来待側
曳航ウィンチ設備工
管を引っ張る150tウィンチです。ウィンチの直径は2.5mです。ワイヤーの太さは最大8.5cmで、重さは1m当たり約26.1kgです。
ワイヤ展張台船
150tウィンチで鋤と管を引くためのワイヤーロープを湖底に張る作業を行う船です。
布設鋼管
湖底に布設する鋼管です。
管の周りにはコンクリートが巻いてあります。
これには2つの理由があります。
1.施工時の浮き上がり防止
布設する時には管内に水が入っていないため鋼管だけでは浮いてしまいます。そこで、コンクリートを巻いて重量を増加させ浮かないようにさせています。
2.地震時の浮き上がり防止
完成後水を満たした時に、管体比重が周りの土砂比重以上になるようにコンクリートの厚さを持たせています。これにより地震時の浮き上がり防止を図っています。
発進架台
来待側に設置されている発進架台です。
湖底管の線路みたいなものです。
大野側に設置されたウィンチで引っ張ると、台に載せられた管が宍道湖に向かって進んでいきます。
鋤組立
湖底を掘削するための鋤を組み立てています。
組立が完了しました。全長=17.0m、総重量約32トンの大きな鋤です。
鋤沈設
完成した鋤をクレーンで吊り上げて所定の位置に沈設しています。
すきえいこうこうほう
いよいよ鋤曳航工法による湖底管布設作業が始まります。
湖底管進水
大野側に設置したウィンチに引っ張られ、宍道湖内へ来待側より湖底管が進水していきます。
鋼管連結
鋼管は1本当たり12mの長さがあります。この管を来待側の作業ヤードで溶接により連結します。
3本連結が終わると、発進架台へ載せ既設管と連結し、ウィンチで引っ張り湖底内へ進水させます。
湖底管到達
宍道町東来待を出発した湖底管が、平成18年8月26日に大野町まで到達しました。管は水面下にあるため直接姿は見えませんが、管の先端に取り付けた浮力調整のためのフローターにより到着が確認できました。宍道湖の南側と北側がライフラインでつながれた記念すべき日となりました。
来待側
↑
↓
大野側
鋤回収
すきえいこうこうほう
天候にも恵まれ、鋤曳航工法による管布設は順調に進みました。約1月の間、湖底の土を掘削し管を設置するための溝を作ってきた鋤も、その役割を無事終え湖底より回収されました。
工事完了しました
水圧試験、陸上配管を行い、最後に作業ヤードの原形復旧をして工事完了しました
湖底に布設した管に水を満たして水圧をかけ、漏水などがないかの検査を行いました。適切に施工されている事が確認できましたので、管の上に土をかぶせて湖底を元の状態に戻し湖内の作業が完了しました。
陸上部の既設管につなげるため、来待側で約150m、大野側で約30mの陸上配管を行い、配管完了後に陸上配管部分も水圧試験を行い漏水などがないか検査しました。
検査の結果、適切に配管されていることが確認できました。
最後に、作業ヤードとしてお借りしていた土地を元の姿に戻して宍道湖湖底管布設工事を完了しました。
宍道湖湖底管布設工事 工事の概要はこちらをご覧下さい。
お問い合わせ先
企業局
島根県企業局 〒690-8501 松江市殿町8番地県庁南庁舎 Tel: 0852-22-5673(代表) Fax: 0852-22-5679 E-mail: ki-kyoku@pref.shimane.lg.jp