田井発電所は、雲南市吉田町曽木地内において、昭和３２年に運転を開始した水力発電所です。
平成２８年８月に島根県企業局が雲南市から譲り受けて運転を継続してきましたが、運転開始から６０年以上経過し、施設の老朽化が進んでいることから、平成３０年１０月に施設の再整備を行うリニューアル工事に着手し、令和元年１２月に運転を再開しました。
リニューアル工事では、発電所建物や水車・発電機など電気設備の更新と導水路等の補修工事を行い、最大出力を１００kWから１１０kWに増強しました。

• 発電所名：田井発電所
• 発電所位置：雲南市吉田町曽木５２０番地４
• 使用河川名：斐伊川水系深野川、矢入川
• 認可最大出力：110ｋW
• 発電型式：水路式
• 最大有効落差：22.3m
• 最大使用水量：0.595m³/ｓ
• 運転開始年：昭和32年

• 貯水池（流込型式）
• ダム（深野川堰堤、矢入川堰堤）

　型式：アーチ式ダム、重力式コンクリートダム

• 導水路

　総亘長：1,769.６m

　種類及び構造：蓋渠、水路橋

• 水圧鉄管

　内径：0.60m

　延長：30.4m

• 水車

　種類：フランシス水車

　型式：横軸単輪単流渦巻型

　最大出力：116ｋW

　回転数：900rpm

• 発電機

　種類：交流三相誘導発電機

　型式：全閉外扇型かご形回転子

　定格出力：110kW