松江和紙手まり(まつえわしてまり)松江市
松江の手まりは、江戸時代に松江藩御殿女中が作り始めたものといわれ、やがて民間に伝わったとされる。松江和紙てまりは、絹川さんの創作した工芸品で出雲民芸紙を貼った上に刺繍糸で模様をかがり、最後にちぎり絵で模様を描いて仕上げるという独特の素朴さと味わいをもつ。出雲民芸紙は、丈夫なうえに様々な風合いを持ち合わせているので、松江和紙てまりには最適の材料である。この和紙の質によって作品の良し悪しがほぼ決まるほど。また、2つとして同じものは出来ないという面白味もある。図案に花が多いのも特徴で、松江市の花である“椿”や、県花の“ぼたん”が必ず入っている。特に毬にかがる麻の葉の模様は難しい。十二支などが描かれた作品もあり、鑑賞用、縁起物、厄除けとしても用いられている民芸品である。
【製造過程】地玉→地玉に綿をまく→しつけ糸をかける→和紙はりつけ→基礎線をかける→糸刺し→ちぎり絵をはる
【主な製品】松江和紙手まり、藍手まり、かがり毬
【主な製品】松江和紙手まり、藍手まり、かがり毬
【製造事業者】
●絹川令子(平成7(1995)年12月12日指定※令和元(2019)年12月23日指定変更)
「松江和紙てまり工房」〒690-0873松江市内中原町244−4TEL0852-33-7973
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