広瀬絣(ひろせがすり)安来市広瀬町
広瀬絣は、文政7年(1824年)、長岡貞子が米子で絣の染織法を伝授されて帰郷し、婦女子に伝えて広めたのが始まりとされる。広瀬藩の絵師・堀江友声の図案で織られた絣も多くあった。広瀬絣の特徴は、和紙に柿渋を塗り文様を縦長に拡大して切り抜く独特の型紙を使い手括りし、絵模様と幾何模様とを組み合わせた大柄な模様にある。この模様は、現代にも通じる新しい感覚の図柄が多い。高機で絣糸を文様通り織り上げるその作品は、斬新でありながらも手作りによる素朴で自然な味わいを持つ。広瀬絣は正藍染にし、手織りで丹念に織りあげる大変手間がかかるものだが、それだけに堅牢。弓浜絣・倉吉絣と並ぶ山陰の代表的な絣であり、県の無形文化財に指定されている。
【製造工程】型紙制作→緯綜台に型付け→括り→藍染→機織→仕上げ
【主な製品】着尺・布団地・のれん・テーブルセンター・小物入れ等
【製造事業者】
■天野紺屋(あまのこうや)代表者天野尚(昭和57(1982)年3月31日指定※平成22(2010)年2月26日、令和5(2023)年3月6日指定変更)
■広瀬絣技術保存会代表者永田佳子(平成23(2011)年3月14日指定)
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