雲州幸光刃物(うんしゅうゆきみつはもの)奥出雲町
古来、奥出雲地方では「たたら」と呼ばれる製鉄法により鉄の生産が行われ、村の鍛冶屋では農工具刃物造りが盛んに行われていた。雲州幸光刃物は、初代・勝蔵が天保5年より鉄山師・卜蔵家の下で大鍛冶屋を創業したのがはじまり。「幸光」の号は、三代目の幸市が玉鋼と和鉄による独特の鍛造で優れた切れ味を発揮する、手作り刃物(特に地方の農具刃物や包丁)を専門に生産した時代に名付けられた。玉鋼と和鉄はともに、現代の鉄鉱石を原料として生産される洋鋼や洋鉄に比べて刃持ちや粘着力が大であり強靭で、さらに地刀の美しい刃物を生産する素となっている。雲州幸光刃物では今なお、刃物造りの伝統の技を保持しながら生産研究を続けている。
【製造過程】選別→鍛錬→形取り→焼き入れ→仕上げ
【主な製品】包丁・鎌・ナイフ
【主な製品】包丁・鎌・ナイフ
【製造事業者】
■楠亀代徳(くすのききよのり)(昭和62(1987)年11月30日指定※平成25(2013)年3月22日指定変更)
〒699-1802仁多郡奥出雲町大呂1004-3TEL0854-52-1260
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