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奥出雲玉鋼工芸品(おくいずもたまはがねこうげいひん奥出雲町

奥出雲玉鋼工芸品の写真

 奥出雲地方は「古事記」に伝わる八岐の大蛇退治伝説の地である。伝説で宝剣の草薙剣が大蛇の尾から現れたといわれることからも分かるように、古くから製鉄の技術が発達し、優れた鋼の産地であった。明治中期まで、奥出雲を中心として産出される鉄は日本の需要の70%を満たしていたが、現在では日本で唯一、鳥上木炭鉄工場の「たたら」を残すのみ。玉鋼や和鉄は、古来の製錬法(鉄穴流し)によって、砂鉄を原料とした「たたら」で製造されるのである。この玉鋼は粘着性の大きさが特徴で、十分な打ち返しや鍛錬が可能であるため強靭で地刃の美しい刃物を生む。奥出雲玉鋼工芸品は、現在もなお室町・江戸時代の作品をもとにしながら手作りで製作されているものである。また、和鉄工芸品の新作にも意欲的に取り組むなど伝統保存と生産研究を続けている。

 

【製造過程】選別→鍛錬→成形→焼き入れ→仕上げ
【主な製品】日本刀・小柄(こづか)
【製造事業者】
●奥出雲玉鋼工芸組合(登録名)(昭和57(1982)年9月7日指定)
■小林日本刀鍛錬場(こばやしにほんとうたんれんば)
〒699-1821仁多郡奥出雲町稲原63-5TEL:0854-52-1797/小林刀匠携帯TEL:090ー1189ー5857
■鍛冶工房弘光(かじこうぼうひろみつ)
〒692-0623安来市広瀬町布部1168-8TEL0854-36-0026
■川島忠善刃物製作所
〒699-1511仁多郡奥出雲町三成712-7TEL0854-54-0920


 

 

 

 

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