楽山焼(らくざんやき)松江市
江戸時代初期の延宝年間、萩の陶工である倉崎権兵衛を祖とし、松江藩の御用窯として創業したのが始まり。その後一時製造が中断されていたが、享和元年(1801年)に松平不昧公が名工・長岡住右衛門に再興させたもので、「御立山焼」や「御山焼」と呼ばれていた名称が現在の名になったのは明治の頃からである。作品は、茶を愛する代々の松江藩主に寵愛されただけあり、今でも抹茶碗や水差しといった茶道具がほとんどを占めている。楽山焼の特徴は、刷毛目と「伊羅保写し」といわれる技法で、器は、同名の釉薬を使って仕上げられた落ち着きのある淡い山吹色をしている。御用窯としての格式と品位を重んじる楽山焼では今なお、土灰づくりとその調合に関しての工夫が施されつつある。
【製造過程】成形→天日干→素焼き→焼成→施釉→窯積
【主な製品】抹茶碗・水差・香合
【主な製品】抹茶碗・水差・香合
【製造事業者】
■長岡住右衛門(空郷)(昭和59(1984)年10月3日指定※令和5(2023)年12月27日指定変更)
〒690-0823松江市西川津町2512TEL0852-32-8695
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