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バックナンバーNo.51〜100

No.51(平成23年3月)隠岐・西ノ島の浜にイカの大群がやってきた

 今シーズンは、スルメイカの南下回遊経路が隠岐諸島周辺海域にあたったことからJFしまね浦郷支所(西ノ島町)では豊漁が続きました。スルメイカ漁が例年にない豊漁とあって、ひょっとしたら浜へ押し寄せるのではないか、という期待をしていたところ、今年に入り、2回ほど浜への大量来遊がありました。今回は隠岐・西ノ島町でみられる「寄りイカ」の様子について紹介します。

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No.52(平成23年4月)アカアマダイ稚魚を放流!

 島根県水産技術センターでは、県栽培漁業基本計画に基づいて平成18年度からアカアマダイの種苗生産技術開発に取り組んでいます。この度、水産技術センター浅海庁舎(松江市鹿島町)において昨年度に生産したアカアマダイの種苗約1,500尾を出雲市平田町小伊津沖合において放流しました。

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No.53(平成23年5月)メダイの品質向上は「活け〆+低温管理で」!

 メダイは島根県の重要な釣漁業対象魚種で、県内の一部地域では「活け〆」による鮮度保持の取り組みが行われています。水産技術センターでは「活け〆」の効果について実証試験を行っていますが、今回は貯蔵温度がメダイの鮮度に及ぼす影響を調査しましたので報告します。

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No.54(平成23年7月)サルボウガイ成果報告会を開催!

 水産技術センターでは中海のサルボウガイ漁業の復活に向けた調査研究を実施しています。このたび、一般市民や関係者を対象に中海の環境や我々の取組みへの理解を深めて頂くことを目的に、これまでに得られた成果についての報告会を開催しました。

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No.55(平成23年11月)アカアマダイの採卵・種苗生産実施中!

 水産技術センターでは県栽培漁業基本計画に基づいて平成18年度からアカアマダイの種苗生産技術開発に取り組んでいます。今年度について、種苗生産を開始してからすでに1ヶ月半が経過しましたので、これまでの結果の概要を報告します。

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No.56(平成23年12月)アカアマダイの種苗生産結果

 島根県水産技術センターでは、県栽培漁業基本計画に基づいて平成18年度からアカアマダイの種苗生産技術開発に取り組んでいます。12月5日で種苗生産が一段落し、配合飼料のみで飼育する中間育成段階に移行しましたので、これまでの結果についてその概要を報告します。

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No.57(平成24年3月)アカアマダイの全国会議が出雲市で開催

 アカアマダイ研究の最前線にあたる「日本海ブロック水産業関係研究開発推進会議日本海資源生産研究部会アカアマダイ分科会」が、平成24年2月29日、高品質なアカアマダイとして全国でも有名な"小伊津アマダイ"のお膝元である出雲市(出雲市役所)で開催されました。その概要を報告します。

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No.58(平成24年4月)アカアマダイ稚魚を放流!

 島根県水産技術センター浅海グループでは県栽培漁業基本計画に基づいて平成18年度からアカアマダイの種苗生産技術開発に取り組んでいます。この度昨年度生産し、全長8cmまで育てたアカアマダイ稚魚3,100尾を出雲市沖合に放流しました。今年度は長崎県や京都府でも実施され、再捕実績のある浅場(水深20m、底質はアカアマダイ生息域の泥場に近い比較的粒径の小さい砂)で放流を行いました。

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No.59(平成24年5月)島根のアナゴの美味しい季節は?

 島根県水産技術センターでは島根産マアナゴの特性を評価するため"脂の乗り"(脂質含量)調べました。浜田市の地域ブランド魚である"どんちっちあじ"と同じく非破壊で迅速に脂のりを測定する技術開発を行いましたので紹介します。

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No.60(平成24年6月)中海の美味!ウネナシトマヤガイ

 中海の魚介類の中には、ほとんど知られていないにもかかわらず、こんな美味しいものがあったの?と誰もが驚く一品もあります。代表的なものが今回紹介する「ウネナシトマヤガイ(地方名:ヨコガイ)」です。島根県水産技術センターでは、その美味しさと特徴的な生態から新たな中海の特産品になると考え、まずは予備的な調査研究を始めることにしました。

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No.61(平成24年6月)無事に育った!放流アカアマダイ

 島根県と出雲市では日本海区水産研究所宮津庁舎(旧日本栽培漁業協会宮津事業場)の協力により、平成14年度からアカアマダイの種苗放流を行ってきましたが、島根県で放流した魚の漁獲(以下再捕)はほとんど確認されませんでした。しかし今月の6月11日以降、続けて4尾の再捕が確認され、今後の再捕が期待されます。

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No.62(平成24年10月)ベニズワイガニは0℃貯蔵で!

 島根県水産技術センターでは、魚介類の鮮度保持に関する各種研究に取り組んでいます。今までは主に魚類を対象とした研究を行ってきましたが、このたび甲殻類であるベニズワイガニを対象とした試験を始めました。当センターでは、生食向けなど、より高品質なベニズワイガニ出荷の可能性を探るため、貯蔵温度別の鮮度変化について検討しましたので、その概要を報告します。

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No.63(平成24年11月)ハバノリの年内出荷が可能に!

 島根県水産技術センター(浅海グループ)では、松江水産事務所、出雲市わかめ養殖研究会の原氏とともに、小型藻類(セイヨウハバノリ、ハバノリ、及びウップルイノリ)の養殖技術の確立に向けて取り組みを進めています。今年度はこれまで得られた知見に併せ、用いる匍匐体と呼ばれる種の元や葉体の管理方法を見直すことで年内、それも11月にセイヨウハバノリを収穫することに成功しました。

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No.64(平成24年12月)アカアマダイの種苗生産結果

 水産技術センター(浅海グループ)では、県栽培漁業基本計画に基づいて平成18年度からアカアマダイの種苗生産技術開発に取り組んでいます。今年も10月2、3日の2日間、出雲市と共同でJFしまね平田支所、平田支所管内の延縄や一本釣り漁業者の皆さまの協力をいただきながら親魚の確保を行い、得られた受精卵を用いて種苗生産を行いました。

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No.65(平成25年1月)サワラ若齢魚の有効利用に向けて!

 サワラは元来、瀬戸内海などの暖海域に分布する魚でしたが、1990年代後半から日本海側でも漁獲量が急増しました。市場では、概ね1.5キログラム以上の成魚を「サワラ」、それ以下の若齢魚を「サゴシ」と呼んで取引されています。島根県水産技術センター利用化学グループでは、(独)水産総合研究センターと島根県(産業技術センターと水産技術センター)を含む12府県で、「日本海で急増したサワラを有効利用するための技術開発」として平成21から23年度に取り組みましたので、その成果を報告します。

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No.66(平成25年3月)軟質素材を用いたイワガキの採苗試験

 島根県では隠岐郡西ノ島町にある栽培漁業センターにおいて、平成10年度より養殖用のイワガキ種苗を生産してきました。平成22年度からは、公益社団法人島根県水産振興協会へ生産業務を委託し、現在、水産技術センター(栽培漁業グループ)では、同協会へ種苗生産技術の移転を進めている所です。今回、当センターでイワガキ種苗生産における一つの新しい試みとして、新たな採苗器を用いた採苗試験を行いましたのでその概要をご紹介します。

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No.67(平成25年5月)元気に育て!アカアマダイ稚魚

 島根県水産技術センター浅海科は、昨年3万尾の稚魚を生産することができ、一部はすでに、出雲市小伊津地先に放流しました。明日(5月8日)には当水技センターで種苗生産され、松江市鹿島・島根栽培漁業振興センターで中間育成された稚魚が恵曇沖で放流される予定です。

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No.68(平成25年11月)アカアマダイの種苗形態異常の割合0達成

 島根県水産技術センター浅海科は、アカアマダイの種苗生産試験で、形態異常魚の割合が、ほぼ、0を達成しました。

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No.69(平成25年12月)ハバノリの養殖技術に目途!

 水産技術センター浅海科では、松江水産事務所、出雲市わかめ養殖研究会の原氏とともに、ハバノリの養殖技術の確立に向けての取り組みを進めています。昨年度は初めてハバノリの年内収穫を達成しましたが、今年度も昨年度に引き続いて年内に収穫することができました。また、収穫されたハバノリは、昨年に比べて高品質でした。

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No.70(平成26年1月)ワカメのベビーリーフ作りました

 水産技術センター浅海科は、出雲市わかめ養殖研究会、松江水産事務所、隠岐支庁水産部とともに、ワカメの新しい養殖技術の開発を進めています。その中で、これまでのロープに種糸を巻き付けて養殖する方法とは異なる、ノリ網にワカメの種を付着させて養殖する方法を考案しました。この方法だと、柔らかくて香り、味とも優れている成長途上の小型ワカメをたくさん収穫できることがわかりました。

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No.71(平成26年5月)マイワシ資源が回復?H9年以降で最高の漁獲

 島根県におけるマイワシの漁獲量は、平成7年から激減していましたが、平成25年は平成9年以降で最高となる3万5千トンの漁獲量となり、復調の兆しを見せています。日本海側の主要漁港(境港)と太平洋側の主要漁港(銚子港)とのマイワシの水揚げを比較したところ、銚子港の漁獲量が多ければ、境港の漁獲量も多くなる傾向が見られました。また、太平洋側のマイワシ漁獲量の変動から、日本海側のマイワシ漁期を予測できる可能性が示唆されました。今年は、島根県ではまだマイワシが漁獲されていないものの、太平洋側では3月頃から水揚げが増加していることから、今後の動向が期待されます。

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No.72(平成27年5月)美味しいマサバが連日水揚げ!

 4月後半以降、浜田港の地元まき網船団は毎回数十トンのマサバを水揚げしています。マサバの旬は一般的に脂がのっているとされる秋ですが、浜田のマサバは春に脂が乗ることをご存知でしょうか?今回水揚げされているマサバは“脂の乗り”が良好で、脂質含量がほぼすべての個体で10%を超えており、食べ方によっては“脂の乗り”を十分感じられるレベルに達していました。また漁場が入港まで1~2時間と近いこともあって漁獲物の鮮度は極めて良いものでした。

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No.73(平成27年5月)ゴギの生息状況調査を開始

 中国地方の源流域に生息するイワナの亜種であるゴギの生息状況調査について紹介します。ゴギ(またはコギ)は主に島根県の河川に生息しています。渓流釣りの対象魚として人気も高い一方で、生息環境の悪化等による減少が危惧されています。現状を把握するため平成25年からホシザキグリーン財団の委託により、ゴギの生息状況調査を開始したところ、ゴギが厳しい環境に置かれている様子が確認されました。

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No.74(平成27年8月)美味しいホンモロコが地域の特産品に!

 水産技術センターでは、県内の水産加工事業者等の支援を目的として、原料特性の把握、加工技術や販売促進に関する技術情報の提供まで幅広い対応を行なっています。今回は事業者が養殖した「ホンモロコ」の販路拡大を目指し、味の良さを引き出すための鮮度特性の把握から加工品開発まで幅広い支援を実施した事例について紹介します。

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No.75(平成27年11月)世界初!浜田沖で発見されたダイオウイカ

 日本沿岸で初めて(世界でも初めて)発見されたダイオウイカ若体(じゃくたい)3個体のうち浜田市沖合で捕獲された2個体について、発見時の経緯やそれらがダイオウイカの若体であると判明し、学術論文に記載された経緯について紹介します。

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No.76(平成27年11月)沖底ムシガレイ(みずがれい)の高鮮度化

 浜田地域の沖合底びき網漁船(沖底)の大規模修繕(リシップ)の目玉に、新たに設置した冷海水供給装置による漁獲物の高鮮度化があります。そこで、沖底の主要魚種のうち、鮮度落ちが早いムシガレイ(みずがれい)をモデルとし、鮮度の向上に取り組みました。その結果、刺身等の生食でも十分可能な「高鮮度魚」として、沖底の当たらな新商品の出荷が可能になりました。また、10月30日には仲買業者向けの試食会が開催され、「高鮮度魚」の品質の良さを確認してもらうとともに、流通段階における鮮度管理のポイントについて解説し、理解を深めて頂きました。

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No.77(平成28年2月)藻場の繁茂状況調査を開始

 「藻場」とは、沿岸の岩盤において海藻が繁茂している場所のことを指し、私たちの食料や磯根資源(サザエ・アワビ・ウニなど)の餌となる等、海洋生態系にとって重要な役割を担っています。近年、全国的に「磯焼け」と呼ばれる藻場の減少が問題となっており、本県でも磯焼けが懸念されるようになりました。そこで、水産技術センターでは平成26年より県内における藻場の実態、藻場の減少要因を把握する為の調査を実施しています。聞き取り調査により、県内の一部地区を除く殆どの地区で藻場の減少を確認し、また現地調査では、県内4地区でドローンや魚群探知機を用いて藻場の分布状況や繁茂状況のモニタリング等を行っています。

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No.78(平成28年6月)どんちっちアジの水揚げが本格化!

 浜田市の「浜田市水産物ブランド化戦略会議」では4〜9月に浜田で水揚げされた脂の乗ったマアジを"どんちっちアジ"と定め、ブランド化の取り組みを行ってきました。"どんちっちアジ"は浜田のブランド魚として世に送り出されて今年で13シーズン目になり、その評価は着実に高まっています。今年は「どんちっちアジ」の水揚げが好調で、6月中旬には合計650tを超えました。本号では「どんちっちアジ」のブランドの維持に不可欠な脂質の測定にまつわるお話しやトレーサビリティについて特集しました。

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No.79(平成28年12月)本格生産開始!新ブランド「沖獲れ一番」

 浜田市の沖合底びき網(沖底)においては、平成26年度より全船で「高鮮度化」を目指した取り組みが始まり、漁業者をはじめ関係者の方々の懸命な努力と、冷海水による冷やし込み等の適切な鮮度管理手法の確立により、漁獲物の鮮度が飛躍的に向上しました。この鮮度抜群の魚をもっと多くの人に味わってもらおうと、新ブランド「沖獲れ一番」が誕生しました。「沖獲れ一番」は沖底の漁獲物の中でも、市場出荷前日に獲れ、定められた手順で処理した魚に与えられるブランドで、水産技術センターの鮮度調査による鮮度規格も定められています。

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No.80(平成29年5月)流れ藻の大量漂着

 5月上旬以降、県西部や県東部の島根半島の各地で海岸に大量の海藻が漂着しています。

 海藻の種類はアカモクと考えられますが、県内のものではなくかなり遠方から漂着したものと思われます。島根半島の各地では定置網に多量に入網し、中には網に堆積した海藻の重みで破網する被害も出ています。このアカモクの大量漂着は平成27年以降継続した現象となっています。

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No.81(平成29年12月)平成29年秋季ヤマトシジミ資源量調査

 水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。平成29年10月20日および26日に実施した調査の結果では、ヤマトシジミの資源量は約6万9千トン、1,376億個が生息していると推定され、平成9年以降の秋季平均値(5万1千トン)の1.4倍と非常に高い水準となりました。

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No.82(平成30年2月)まき網漁獲物の付加価値向上を目指して

 浜田漁港を拠点とするまき網は、漁場が漁港から近く漁獲物は海水氷に入れられて適切に温度管理されています。そのため比較的鮮度落ちが早いとされるマサバ小型魚も極めて高鮮度な状態で水揚げされています。水産技術センターでは、この高鮮度なマサバを使って缶詰・出汁などの加工品を試作しました。試作した缶詰に含まれるイノシン酸(うま味成分)の量は市販の水煮缶の2.5倍で、旨みの豊富な缶詰ができました。また試作した出汁は、一般的な削り節や鰹節のほぼ2倍のイノシン酸が含まれていました。これらの結果を受け、民間による加工品の生産も始まる予定です。

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No.83(平成30年6月)どんちっちアジの水揚げ好調

 「浜田市水産物ブランド化戦略会議」では、今年も「どんちっちアジ」のブランド化の取り組みを行っています。今年は4月10日に初水揚げされ、6月5日時点で累計約600トンと水揚げ好調です。また、脂の乗りも非常によく、20%を超えるアジもみられています。ブランド化の推進に大きく貢献した脂質測定器の販売中止により代替機開発が喫緊の課題でしたが、H26年からの基礎研究の結果、代替機開発の目途がつきました。今後は代替機の実用化に向けて、早い時期での完成を目指して取り組んでいきます。

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No.84(平成30年7月)平成30年度春季ヤマトシジミ資源量調査結果

 「浜田水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。平成30年6月20日および22日に実施した調査の結果では、ヤマトシジミの資源量は約7万2千トン、1,285億個が生息していると推定され、平成10年以降の春季平均値(3万9千トン)の1.8倍と非常に高い水準となりました。

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No.85(平成30年9月)海況システムの紹介

 近年、日本近海の海洋環境は目まぐるしく変化しており、そこに生息する生物にも大きな影響を与えています。これまで水産技術センターでは、関係機関と協力して、島根県の海の状況を把握するシステムを開発してきました。今回は、特に島根県近海の海況情報を手軽に知ることのできる4つのシステムについて紹介します。各システムは水産技術センターHPに掲載していますので、是非アクセスしてみて下さい。

・定置水温システム

・海のお天気(海況図)

・リアルタイム急潮予測システム

・島根県版DREAMS(海流・水温予測システム)

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No.86(平成30年11月)H30年度秋季ヤマトシジミ資源量調査結果

 水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。平成30年10月15日および16日に実施した調査の結果では、ヤマトシジミの資源量は約3万2千トン、536億個が生息していると推定され、平成10年以降の秋季平均値(5万2千トン)の62%と低水準でした。

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No.87(平成31年3月)アカアマダイの資源動向から

 島根県にとって重要な水産資源であるアカアマダイについて、水産技術センターでは資源変動要因の解明に向けた調査を実施しています。

 資源調査で最も基本的なことは、漁獲物の年齢構成を把握することです。その年齢を調べる方法として、頭部にある耳石(じせき)にできる輪紋(りんもん)もを観察する方法があります。この観察結果と漁獲統計データからAge-Length-Key(年齢と体長との関係を示す指標)を作成することができ、島根県で漁獲されるアカアマダイの年齢構成を把握することができようになりました。
今後はさらに研究を続けて、アカアマダイ資源を高い水準で管理するための資源管理方策を提言する予定です。

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No.88(平成31年3月)どんちっちアジ8年間のアーカイブ

[今回の内容]

 浜田市水産物ブランド化戦略会議では、「どんちっちアジ」のブランド化の取り組みを行っています。出荷時に発行される出荷証明書のデータについて、平成23年から8年間のデータをとりまとめました。「どんちっちアジ」の取組は単価にも反映されています。過去8年間においては、まき網で漁獲された「通常のマアジ」より約1.6倍(最大2.7倍)の高単価で取引されています。また、「どんちっちアジ」の出荷が開始された平成16年以降、「通常のマアジ」の単価も上昇傾向が見られました。

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No.89(令和元年7月)令和元年度春季ヤマトシジミ資源等調査結果

[今回の内容]

 水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。令和元年6月4~6日に実施した調査の結果では、ヤマトシジミの資源量は約1万9千トン、965億個が生息していると推定され、平成30年秋季調査と比べ約1万3千トン減少しましたが、個体数は約430億個増加しました。

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No.90(令和元年8月)天然ワカメの高密度ストック技術

[今回の内容]

 近年、隠岐では天然ワカメの需要の高まりから漁獲量が増加しています。収穫されたワカメは主に塩蔵加工されており、鮮度のよい収穫直後のワカメでは、ボイルすると鮮やかな緑色となりますが、収穫して時間が経ってからボイルすると緑色にならず、褐色に変化(褐変)し、商品価値が低下することが問題となっています。そこで、H30年冬から隠岐の島町のワカメ加工業者((有)かみや)、島根県隠岐支庁水産局、松江土建(株)と共同で収穫後のワカメを生のままで保存しても褐変しないための技術開発試験を行いました。その結果、高濃度酸素海水を用いると共に水温制御することで天然ワカメを生の状態でストックする技術を開発しました。今後この技術が活用され、ワカメ加工が安定的に行われることが期待されます。

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No.91(令和元年11月)令和元年度秋季ヤマトシジミ資源量調査

水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。令和元年10月16・21日に実施した調査の結果では、ヤマトシジミの資源量は約6万4千トン、1,440億個が生息していると推定され、令和元年春季調査と比べ重量で約4万5千トン、個体数で475億個増加しました。

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No.92(令和2年3月)2019年の海況トピック

今回は2019年を振り返り、今年の海況トピックや珍魚について総括します。

 ・2019年における島根県の水温経過

 ・日本海でサルパが大量発生

 ・大型クラゲが10年ぶりに大量発生

 ・浮魚類の不漁について

 ・ケンサキイカの不漁について

 ・2019年に獲れた珍しい生物

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No.93(令和2年6月)”熟成魚”による高品質化

 畜産分野では“熟成肉”が知られていますが、水産分野においても“熟成魚”の技術が注目されています。そこで、島根県水産技術センターでは、熟成魚を作る技術「津本式究極の血抜き」(以下「津本式」)の公認技師を招へいし、漁業者や水産流通業者を対象とした講習会を開催するとともに「津本式」の効果を実証するためマサバを対象とした試験を行いました。講習会では公認技師の佐久間氏による座学と実演が行われ、参加者との活発な質疑や情報交換が行われました。マサバを用いた試験では、うま味成分であるイノシン酸の減少ならびに鮮度指標であるK値の上昇を抑える効果が明らかになるとともに、生菌数や魚臭さを抑える効果が認められました。今後は、漁業者や水産流通業者等による魚の高品質化の取り組みを支援していきたいと考えています。

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No.94(令和2年7月)令和2年度春季ヤマトシジミ資源量調査結果

 水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。令和2年6月9・10日に実施した調査の結果では、ヤマトシジミの資源量は約3万4千トン、927億個が生息していると推定され、令和元年秋季調査と比べ重量で約3万トン、個体数で513億個減少しました。

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No.95(令和2年11月)サルボウガイ人工種苗の大量生産技術の開発

 サルボウガイは、中海周辺の地域では「赤貝」の名で古くから親しまれ、「殻蒸し」など冬の味覚として欠かせない食材となっています。水産技術センターでは、中海の漁業関係者の皆さんとともに、平成24年度から養殖試験の取組みを開始しました。これまで種苗の安定供給や付着物対策等の養殖技術に関する課題解決に向けた研究を行ってきましたが、このたび、サルボウガイの人工種苗の大量生産技術を確立することができましたのでその概要を紹介します。

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No.96(令和2年12月)令和2年度秋季ヤマトシジミ資源量調査結果

 水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。令和2年10月26・27・29日に実施した調査の結果、資源量全体では調査が始まった平成9年以降の資源重量の平均値5万2千トンの約8割、漁獲対象である殻長17mm以上では平成14年に開始した殻長別秋季資源量の過去18年平均値(1万7千4百トン)とほぼ同じでした。

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No.97(令和3年3月)新たな脂質測定器がついに完成!!

 島根県を代表するブランド魚で脂質含有量が平均10%以上のマアジである「どんちっちアジ」は、水揚げされたマアジを脂質測定器で測定し、脂質含有量を一般公開することでブランド価値を高めてきました。しかし、これまで使用してきた脂質測定器が生産中止となったため、平成26年から(株)オプトメカトロ(静岡県浜松市)と共同で新しい脂質測定器の開発を行い、このたび遂に完成しました。本器は、小型軽量で測定精度も高く、端末にデータを残すことができるなど利便性も大きく向上しています。現在、本器では、マアジ、マサバ、アカムツ(ノドグロ)、マアナゴ、切り身(白身用)の脂質含有量を測定することが可能で、今年の4月から“どんちっちアジ”の判別に用いられる予定です。今後は、新たな脂質測定器を活用した魚介類のブランド化が図られるよう情報提供や技術支援を行っていきたいと考えています。

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No.98(令和3年5月)定置漁具の被害防止のため潮流等観測ブイを設置

水産技術センターでは県内の定置漁業経営体と協力して潮流等のリアルタイム観測体制を整備しました。県内3ヵ所の定置網付近にユビキタスブイ※1を設置し、当センターのホームページで観測したデータを、リアルタイムで確認することが可能となりました。

この観測データを活用することにより、定置漁業特有の課題である急潮2による漁具破損を未然に防ぐことが可能となり、漁業経営の安定化に繋がることが期待されます。

1漁場の流向・流速・水温を連続観測する機器を搭載した直径約1mのブイ

2低気圧の通過によって発生する強い潮流

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No.99(令和3年6月)沖合でケンサキイカ豊漁、今後のイカ釣りに期待

 浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(沖底)が操業する沖合漁場では、今年(2021年)に入ってケンサキイカが豊漁となりました。その漁獲量は277トン(2021年1月~4月)で、前年の6.3倍、過去10年間の平均の4.6倍となりました。また、統計データが揃う1998年以降では最高値を記録しました。ケンサキイカの沖合漁場での漁獲動向と沿岸漁場での漁獲動向に関連があると考えられていることから、県内のイカ釣り漁業でのケンサキイカ漁獲量(5月~7月)と、沖底1ヶ統あたりのケンサキイカ漁獲量(2月~4月)との関係を調べました。その結果、2月~4月の沖底での漁獲が好調であれば、5月~7月の県内イカ釣り漁業でも好調になる関係が示されました。2021年2月~4月の沖底1ヶ統あたりのケンサキイカ漁獲量は64トンで、過去10年間の平均(11トン)を大きく上回りました。この関係性から考えると、今後、5~7月の主漁場である沿岸漁場でのイカ釣り漁業の漁模様は好調に推移することが期待できそうです。

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No.100(令和3年7月)令和3年度春季ヤマトシジミ資源量調査結果

 水産技術センター内水面浅海部では、毎年6月(春季)と10月(秋季)に宍道湖に生息するヤマトシジミの資源量を推定するための調査を行っています。令和3年6月8・9・10日に実施した調査の結果、ヤマトシジミの資源量は約3万8千トン、865億個が生息していると推定されました。この結果は令和2年秋季調査結果(約3万9千トン)とほとんど変わりなく、昨年春季(3万4千トン)と比べてもほぼ同水準でした。

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