漁港漁村の歴史文化財産の紹介
青石畳
(あおいしだたみ)
〈美保関漁港〉(松江市美保関町)
解説
美保関漁港は、中世に入り地理的・自然的な好条件に因り、一躍山陰海域の中心的な港湾に成長する。そして江戸中期北前船の西回り航路の集散積載地として発展してきた。
青石畳は、全国各地から送られる物産や物資の積み下ろし作業の効率化を図るため、地元の海石を切り出して江戸時代後期に敷設したもので、いわば当時の舗装道路である。畳を敷くように敷詰められたこの海石が、雨に濡れると青く見えることから「青石畳通り」と呼ばれている。
近年、沈下・破損など路面状態の悪化が見受けられ、修復・復元整備がなされた。そして、この修復をきっかけに、かつて栄えた通りの賑わい再生を図ることを目的に、地元商工会・観光協会が中心となり、資料館、文化館、体験工房などが整備された。更に、通路門の設置などが行われ、美保神社鳥居前から仏谷寺に至る約200mの散策の中で、賑わいを取り戻しつつ過去の面影を所々に垣間見ることが出来る通りとなっている。
行事
・青柴垣神事〈あおふしがきしんじ〉4月7日
美保神社の祭神、事代主命〈えびすさま〉が、大国主命〈だいこくさま〉から国譲りの相談をうけ、譲ることに決定した後、自ら海中に青い柴垣を作っておかくれになったという故事に因む神事
・諸手船神事〈もろたぶねしんじ〉12月3日
国譲り神話に因み。2隻の諸手船に古代装束をまとった氏子が乗り込み、対岸まで潮水をかけ合い競漕する古代色あふれる神事
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