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隠岐支庁水産局では水産教室を開催しています!

 隠岐周辺は、豊かな漁場であり多種多様な魚介類が水揚げされるだけでなく、「イワガキ」や「ズワイガニ」、「エッチュウバイ(白バイ貝)」など、特徴的な水産物が漁獲(養殖)され、県内で最も水産業が盛んな地域です。

 水産業の盛んな隠岐において、地域の将来を担う若い世代が水産業に関して十分な知識や経験を持つことは、地域にとって重要です。しかしながら、現状では、若い世代が隠岐の水産業に関して学ぶ機会や、水産物に触れたり自分で調理して食べたりする機会は、必ずしも多くないのが実情です。

 そこで、隠岐地域の小中高生、養護学生を対象に、水産業の担い手育成、地産地消の推進等を目的に、隠岐支庁水産局では、隠岐の水産業に関する学習会や地元水産物を用いた調理実習を実施しています。

 

令和元年度の開催実績

学校名

学年・人数

開催日

科目

学習会(テーマ)

調理実習

西郷中学校

3年生44名

9月11日

総合学習

中学生議会に向けて

バイフライ

1年生43名

10月10日

総合学習

隠岐の水産業について

アジフライ

都万中学校

3年生12名

10月31日

家庭科

隠岐の水産業について

アジフライ

1年生9名

7月8日

総合学習

磯の遊び方について

未実施

磯小学校

5年生9名

10月29日

社会科

隠岐の水産業について

アジフライ

海士中学校

1年生11名

11月5日

家庭科

隠岐の水産業について

アジフライ

福井小学校

5年生8名

11月8日

社会科

隠岐の漁業の現状

バイフライ

隠岐高校

3年生31名

10月7日

10月11日

総合学習

隠岐の漁業の魅力

アジフライ

サバの味噌煮

バイのバター炒め

イカの素炒め

有木小学校

5・6年生15名

11月13日

総合学習

隠岐の貝類の魅力

サザエの海苔巻き

バイのバター炒め

(令和元年11月21日時点)

 今回は代表事例として、西郷中学校3年生の水産教室の内容を紹介させていただきます。

学習会について

 隠岐の島町では中学3年生が町執行部と町作りに議論する「中学生議会」が毎年開催されています。

 令和元年9月11日に、隠岐の水産業について知ること、「中学生議会」に提言する内容の参考とすることを目的に、西郷中学校3年生を対象に水産教室を開催しました。

 学習会では、隠岐地域でバイかご漁業・採介藻漁業・イワガキ養殖などが盛んに操業されており、多種多様な貝類を多く漁獲していることを説明しました。隠岐の島町では、商工会と飲食店が中心となり、特徴的な貝類が漁獲(養殖)されていることを「貝の王国隠岐の島」としてPRしていることを紹介しました。

 多種多様な貝類が漁獲される隠岐地域ですが、近年ではイワガキ養殖で魚類による食害が深刻化し、養殖イワガキの生産量が減少しているという課題もあります。

 そこで、どのような対策をすれば課題が解決できるか、グループワークをしました。中学生からは、イワガキを食べる魚の釣り大会をするなど活発な意見が出ました。

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( 左:隠岐支庁水産局からの説明、右:グループワークの様子)

調理実習について

 調理実習では、隠岐地域の特徴的な貝類である「エッチュウバイ(白バイ貝)」を使ったフライの調理に挑戦しました。今回は、離島漁業再生支援交付金を活用して、隠岐の島町漁業集落(事務局:隠岐の島町役場)と共催して開催しました。隠岐の島町漁業集落からは、漁業協同組合JFしまね西郷支所女性部を講師として派遣していただきました。

 漁業協同組合JFしまね西郷支所女性部には、エッチュウバイ(白バイ貝)を捌くためのポイント、フライにするときの注意点を分かりやすく指導していただきました。生徒からも調理実習は好評で、「家でもバイフライを作ってみたい!!」「楽しかった!!」という声があがり、美味しくバイフライを食べていました。

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( 左:エッチュウバイの捌き方の実演、右:生徒の調理実習の様子)

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( 左:バイフライの完成品、右:試食の様子)

中学生議会について

 令和元年1114日に、西郷中学校3年生の中学生議会が開催されました。隠岐支庁水産局の水産教室の内容が参考にされた「隠岐の漁業を盛り上げるための取り組み」という提言がありました。

 内容は、隠岐の島町の漁業後継者の育成、漁獲量の増加、隠岐の島町は多種多様な貝類が漁獲される特徴的な地域であることを知ってもらうために、どのようなことをすれば良いか提言するものでした。

 中学生からは、漁業ホームステイ(観光客の民泊⇒漁業体験⇒Iターン者の移住)、加工場建設、中高生が小学生を対象に水産教室を開催するなど、様々な提言がありました。

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 (左:中学生議会の様子、右:中学生の提言内容)

まとめ

 隠岐支庁水産局では、水産業の担い手育成、魚食普及、地産地消の推進等を目的に、今後も水産教室を継続して開催します。

 調理実習についても、アジフライ、サバの味噌煮、煮ガニなど、要望に合わせてメニューを決めることも可能です。

 水産教室のご要望等ありましたら、隠岐支庁水産局までお気軽にお問い合わせください。


お問い合わせ先

隠岐支庁農林水産局

〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24
電話 08512-2-9661
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
E-mail:okinorin@pref.shimane.lg.jp

※島前集合庁舎
〒684-0302 島根県隠岐郡西ノ島町大字別府字飯田56-17
 【電話】
  ・農業振興部(林業部) 08514-7-9101(9103)
  ・水産部        08514-7-9105