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五箇地区で鮮度保持講習会を開催しました!

 平成28年11月10日に、隠岐の島町五箇地区において、南北福浦漁師会及び五箇地区一本釣研究会が主催する鮮度保持講習会が開催されました。

 

 隠岐で漁獲された水産物は、消費地まで輸送するのに日数がかかるという「離島のハンデ」があります。それをカバーするため、高鮮度の状態で水産物を出荷し、魚価を向上させる取組みが必要です。

 

 何となく活締めの知識はあっても、その効果や適切な処理方法を知らない漁業者も多く、実践に至っていないのが現状でした。そこで、活締めによる鮮度保持の技術を習得するため講習会が企画されました。

 

 講習会は、活締め技術に精通した県の水産職員が講師を務め、五箇地区の沿岸漁業者約40名が参加しました。

 最初に活締めの目的や絞め方の種類、その効果等について解説が行われ、次に適切な締め方の手順について講師による実演が行われました。漁業者は熱心に説明に耳を傾けており、関心の高さが伺えました。

 その後、参加した漁業者による実践演習が行われました。魚種はブリ、マダイ、キカナ、ハタ、ヒラメ、イサキなどさまざまです。初めて扱う活締めの道具に苦戦しながらも、一人ひとりが活締め処理を実践することができました。

 講習会の最後は、前日に神経締めと水氷締め(野締め)の処理をそれぞれ行ったブリとマダイの試食を行い、締め方の違いによる身質の違いや食味について比較を行いました。その結果、「水氷締めに比べ神経締めのほうが滑らかな身質で、飴色に近い透明感があり、歯ごたえもしっかりしていた」、という意見が多く聞かれました。

 

 活締め処理をしたからと言って、直ぐに魚価向上に繋がるとは限りません。魚価向上に繋げるため、仲買や消費者から高評価を得るには地道な努力と根気が必要です。今回の講習会が魚価向上対策に繋がるよう、当局としても関係者と連携しながら取り組んでいきます。

 

講師説明技術指導

 

 

 

 

 


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(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
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