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イワガキ養殖体験学習を行いました(隠岐の島町・磯小5年生編)

 

 平成22年11月9日、隠岐の島町立磯小学校の5年生15名がイワガキ養殖を体験しました。

 イワガキ養殖は、稚貝を海に吊るしてから水揚げをするまで数年かかります。水産局では隠岐の島町と協力して、小学校の児童の皆さんに、4年生時から稚貝の養殖を開始し、自分たちで育てたイワガキを6年生になったときに食べてもらうという養殖体験学習を行っています。

 今年は3年かけて行う養殖体験の2年目です。H22年3月12日に作成し海に吊るしていた垂下連を引き上げて、イワガキが成長しやすいようにフジツボなどの付着物を取り除く作業を体験しました。

 当日はクイズを交えながらイワガキ養殖について昨年度学んだことを復習してもらった後、2〜3名のグループに分かれて作業を行いました。

 児童の皆さんはイワガキについたフジツボや海藻をタワシやヘラ、金槌を使って一生懸命取り除きました。

よろしくお願いします!  付着物除去作業1

 

付着物除去作業2  付着物除去作業3


 最初は汚れが沢山付着していて、どれがイワガキなのか分からないほどでしたが、丁寧に掃除をしてくれたので見違えるほどきれいになりました。自分の手で掃除することによって、イワガキが約8ヶ月でどのように成長したのか、どのようにくっつきあって1つの大きな固まりになっているのかなど、よく観察できたのではないかと思います。

 わずか直系1cm程度の小さな赤ちゃんだったイワガキが約8ヶ月たって大きく成長していることに皆目を丸くして驚いていました。

付着物除去後のイワガキ  付着物除去後のイワガキ(アップ)


 イワガキにはフジツボや海藻以外にも色々な生き物がくっついていました。ゴカイの仲間、ウミシダの仲間など普段見慣れない生き物に児童の皆さんは大興奮でした。特に、小さなイワガキを食べてしまうイワガキの天敵「ヒラムシ」を見たときは、「ギャー、気持ち悪い!」と大はしゃぎでした。

興味深そうにヒラムシを観察する児童達  不思議な生物たち

 

 きれいに掃除した垂下連は再び海の中に戻されました。これから1年かけて、プランクトンを食べながら一回りも二回りも大きくなってくれることでしょう。

 来年はいよいよ自分たちで育てているイワガキを解体して食べてもらいます。自分たちで育てたイワガキはきっと特別に美味しいはずです。楽しみに待っていてほしいと思います。

 

 隠岐地区では、イワガキを隠岐の特産品としてブランド化を進めていますが、残念ながら養殖方法などイワガキ養殖の概要は地元の人々にはあまり知られていません。この体験を通じて地元の産業や地域のことについて興味を持つきっかけになればうれしく思います。

 

 


お問い合わせ先

隠岐支庁農林水産局

〒685-0015 島根県隠岐郡隠岐の島町港町塩口24
電話 08512-2-9661
(夜間・休日:隠岐支庁代表番号08512-2-9797)
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