農道整備事業地区事例
広域営農団地農道整備事業:邑南地区
関係市町村 | 美郷町・邑南町 |
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事業年度 | 昭和50年度から平成12年度 |
施行延長 | 20,538m |
地区の概要 | 本地区は、島根県中央南部に位置し、2町からなる広域営農団地を東西に結ぶ幹線道路として約21kmの農道を整備し、地域内の広域的連携を図り、地域の農業生産性の向上や生活環境の改善に資するものである。 |
邑南地区概要図
農道の機能・効果
広域営農団地整備計画に基づき、本広域農道をはじめほ場整備等の基盤整備が進み、営農の組織化が促進されるとともに、特定品目の生産量の増加や新たな作物への取り組みも始まっており、農道を利用して広島・京阪神・九州市場へ出荷されている。
また、地域の生活道路として、あるいは沿線で整備が進んでいる各種の活性化施設へのアクセス道として、県内外の人々に広く活用されている。
また、地域の生活道路として、あるいは沿線で整備が進んでいる各種の活性化施設へのアクセス道として、県内外の人々に広く活用されている。
邑南町内の農道風景
受益地内での効果発現
1.特産品の生産量の増大
広域農道が整備され、効率的な集出荷体制が確立されつつあることから、各町では特産品の生産に力を入れている。
このことにより、米中心であった本地域の農産物生産が野菜・酪農等の農産物にシフトしつつある。
また、白ねぎ、なす、ピーマン、肉用牛、乳用牛などについても生産振興作目と定め、積極的に取り組んでいる。
2.農家数減少の歯止め
農家数については、島根県全体の減少率が38%である中で、本地区受益町村では29%であり、農道が農家数減少の歯止めに貢献している。
3.営農組織の設立
広域農道の部分供用と農業基盤整備の進展を契機として、営農の組織化への取り組みが行われており、農業法人、集落営農組織が次々に設立され、地域の特産品の生産量にも伸びが見られるようになった。
その他の効果
1.病院・役場・消防のアクセス時間短縮
2.中学生・高校生の通学路の確保
冬季の邑南町日和〜矢上区間の道路は降雪によって交通難所となっており、矢上の中学校・高校へ通う生徒は寄宿舎住まいを余儀なくされていたが、農道の完成により寄宿舎住まいから解放され、スクールバスによる通年通学が可能となった。
3.リクリェーション施設へのアクセス
広域農道沿線には、各種リクリェーション施設が整備されており、広域農道の全線開通で今後来場者の増大が見込まれる。
お問い合わせ先
農村整備課
島根県農林水産部 農村整備課 〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 電話 0852-22-5151 FAX 0852-31-6274 nouson@pref.shimane.lg.jp