出雲市内の海岸林は、松くい虫被害により林帯を構成するクロマツが減少し、防風、飛砂防備などの機能低下がみられます。このため県では、平成２４年度から「新たな農林水産業・農山漁村活性化計画」において「出雲の砂丘海岸林再生プロジェクト」を設定し、地元住民等による海岸林の維持管理の仕組みづくりに取り組んでいます。現在３地域で取り組みを進めていますが、この度活動団体による研修会が開催されましたのでその概要をお知らせします。

○日時：平成２６年１０月２６日（日）９時から１０時

○場所：出雲市湖陵町差海地内大山共有林

○主催：大山地区の緑を守る会

○内容：砂丘海岸林の保全作業に支障のあるニセアカシアの駆除の方法と留意点についての講義、実習を行いました。

○参加者：大山地区の緑を守る会、浜山を守る会、外園海岸整備推進協議会、一般住民、出雲市、出雲地区森林組合、島根県東部農林振興センターなど１８名

○実施状況

・大山地区の緑を守る会会員のほか、プロジェクトメンバー、近隣の一般住民の方も参加いただきました。

・出雲事務所山中普及員から薬剤の葉上散布による駆除方法、効果を上げるポイント、薬剤使用上の注意点などについて講義を受けました。

・講義終了後、参加者が実際に散布作業を体験しました。参加者からは、効果の上がる実施時期、クズなどへの対処法などについて質問が出されるなど関心の高さがうかがえ、有意義な研修会となりました。

・研修会終了後に大山地区の緑を守る会会員は、松くい虫の被害調査と管理道の開設線形の協議を行いました。松くい虫被害については、現時点での被害は確認されませんでした。

○研修会の状況はこちらをご覧ください。⇒研修会の状況