肉用牛専攻
肉用牛の低コスト生産技術を身につけるため、実習では飼料の自家配合や牧草地での大型機械を使っての飼料作物の栽培・収穫・サイレージ調製も実践します。
また、繁殖牛では毎日の飼育管理や観察を通して授精適期の見極め、肥育牛では「しまね和牛」の肥育管理技術の実践を行っています。その他、人工授精師や削蹄師の資格取得も可能です。
肉用牛専攻記事一覧
1子牛の誕生
肉用牛専攻では、毎年、10頭以上の子牛が誕生します。産まれた子牛は分娩後しばらくすると、自力で立って母牛の乳を飲もうとします。それに応えるように母牛も子牛の体を舐めたりします。
学生たちは、毎日の実習で細かな飼育管理、牛の健康状態の確認等を行い発育良好な牛となるよう奮闘中です。新たな命の誕生に沸いた肉用牛専攻でした。
2放牧の開始
肉用牛専攻では、R5.4から本校、繁殖牛舎の裏山2.0haを活用し、分娩後の繁殖牛を中心に、午前中の間、放牧を実施しています。
飼料が高騰している状況において、放牧による低コスト生産にも取り組みます。
3全国和牛能力共進会出品へ向けて
全国和牛能力共進会(全共)は、5年に1度、全国の優秀な和牛約500頭が一堂に集まって競い合い、改良の成果を確認する大会です。
R4.10に鹿児島県で開催された第12回全共には、残念ながら出品することが出来ませんでしたが、次回、北海道で開催される第13回全共への出品を目指します。
4「美味しまね認証」取得と農大産牛肉のPR
「美味しまね認証」は、島根県の定めたGAP(農業生産工程管理)に基づき生産されていることを認証する島根県のGAP認証制度です。
中でも「美味しまねゴールド」に認定されているものは、国際水準GAPガイドラインに準拠すると認められた世界に誇れる産品です。
肉用牛専攻では、肥育牛においてR5.1に「美味しまねゴールド」を取得し、肥育技術のレベルアップに加え、安心・安全な肥育牛の生産に取り組んでいます。
また、毎年開催される農大祭において、農大産牛肉を販売することにより、「美味しまね認証」のPRを行っています。
飼養規模・施設等
1飼養規模
・繁殖牛22頭
・肥育牛9頭
・子牛25頭
・合計46頭
2施設等
・繁殖牛舎1棟
・肥育牛舎1棟
・里山放牧場約2ha
・飼料畑約2.5ha
・放牧場約27.0ha
過去の卒論プロジェクト
・黒毛和種肥育牛への削蹄管理による枝肉成績向上への試み
・黒毛和種子牛発育向上のための追加哺乳試験
・和牛調教技術の伝承
・全国和牛能力共進会に向けた育成技術と出品技法の高度化
・「美味しまねゴールド」取得に向けての課題整理と取組の検討
・ICT技術と昼間分娩誘起法の活用
・黒毛和種子牛に係る追加哺乳の哺乳難易性の原因究明
・牛体ブラッシングが肥育牛の生産性に及ぼす影響
お問い合わせ先
農林大学校
【大田本校】〒699-2211 島根県大田市波根町970-1 (TEL)0854-85-7011 (FAX)0854-85-7113 【林 業 科】〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207 (TEL)0854-76-2100 (FAX)0854-76-2103 【E-mail】nodai@pref.shimane.lg.jp