校長あいさつ(農業科)

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 島根県は農地の約8割が中山間地域に位置しており、全国平均に比べ経営規模が零細です。品目別では米の割合が高く、収益性の高い園芸作物の割合が低いことなどから、収益性の低迷が続いています。基幹的農業従事者は令和2年には14,438人とこの20年間で50%減少し、平均年齢は72歳と全国で3番目に高齢となっています。

 他産業との人材確保競争が厳しさを増す中、今後、地域農業や産地を維持していくためには、新規就農者の確保をこれまで以上に進めていくことが必要です。

 

 本校は昭和10年に三瓶農民道場、島根県森林道場として設立され、時代に合わせて改称や研修内容の見直しを重ね、平成24年に農林大学校と現在の名称となりました。農業科では自営就農者の育成に重点を置いており、令和2年度に社会人経験等のある方を対象とした短期養成コースを、令和3年度には卒業後に自営就農を目指す学生を対象とした自営就農コースを新設し、多様な学び方を提供できる環境を整えています。

 

 本校での授業は、午前は講義中心で基礎から専門的な内容まで知識を習得し、午後は専攻毎に実習を行い、講義で得られた知識を基に、植物の作付け・家畜の交配から出荷まで学生が主体的に担う実践的な学習を重視しています。また、個人の希望に合わせて、就農等に必要な様々な資格の取得を支援しています。

 

 さらに、卒業後の就農・就職を見据えて、市町村やJA、県の機関を集めて在学中から将来の就農をバックアップする就農ガイダンスを実施しているほか、インターンシップ(先進農業者等体験学習)を通じて自身のビジョンを明確にすることで、学生が希望する就農・就職を支援しています。令和6年度の卒業生は、自営就農17名、雇用就農15名(うち8名は将来的に自営就農を目指す)で、卒業生の73%が就農しています。

 

 生活面では、農業科学生専用の学生寮(男子寮および女子寮:全室個室)があり、各部屋には机・椅子、ベッド、収納等を備えているほか、校舎・専攻・寮内すべてでWifi環境が整っています。また、食堂を併設しており、1日3食、栄養士によって計算された健康的な食事を摂ることもできます。

 

 島根県立農林大学校農業科は、将来の島根の農業をリードしていく皆さんを心から歓迎します。

 

 島根県立農林大学校堀江正信

 

 

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農林大学校

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