水稲作況試験データの活用で適期管理を!
当センターでは1979年(昭和54年)から、気象と水稲の生育、収量の関係を明らかにするため作況試験を行っています。毎年同じ方法で栽培して得られたデータを分析し、生産者の栽培に役立つよう関係機関へ情報提供するほか、ホームページでも公開しています。
○試験の方法
水稲作況試験は、県の主要な奨励品種について毎年同じ栽培方法で実施しています(表1)。田植えは、株間15cm、条間30cmで1株に苗4本を手植えで行い、肥料は決まった時期に散布して、その年の気象の変化が生育や収量にどう影響するのかを調べています。
移植後、10日毎に、草丈、茎数、葉齢及び葉色を調べます。また、幼穂形成期、出穂期及び成熟期は、品種毎、移植時期別に調べます。
表1作況試験での品種別栽培条件
写真1試験ほ場の生育状況
○データの活用方法
データの分析は、過去10年間(10年未満はその期間)の平均値を計算し、当年のデータと比較して行っています。得られたデータから当年の生育の特徴をつかみ、栽培指導資料作成の基礎情報として提供しています。また、ホームページ(https://www.pref.shimane.lg.jp/nogyogijutsu/suisakkyo/index.html)でも20日毎に公開しています。データを活用し、適期管理に努めましょう。
○本年の生育経過
本年の水稲生育は、田植え後出穂期まではほぼ順調でしたが、8月以降日照が不足しています。今後の天候次第では、成熟期が平年よりやや遅くなると予想され、稔実の悪化も懸念されます。過剰な田面水の排水に努めるとともに、穂の登熟状況を見極めて、刈り取り適期の把握に努めましょう。
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問い合せ先:栽培研究部作物科(担当:月森弘、高橋眞二)TEL0853-22-6946
E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp
お問い合わせ先
農業技術センター
島根県農業技術センター 〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380 nougi@pref.shimane.lg.jp <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方> 迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。 以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。 @pref.shimane.lg.jp