当センター前身の農業試験場が1970年代に育成した皮が黄色で果肉が白い品種‘島交１号（品種名：ｺﾞｰﾙﾄﾞｽﾀｰ）'にうどんこ病への抵抗性や「作りやすさ」を改良した‘島交(4845-8)'を育成しました。

　今秋作から、『ゴールデンパール』の商標で本格販売されます。

＜品種改良の背景＞

‘島交１号'は、水や肥料の僅かな過不足で品質が大きく変化することに加え、うどんこ病に抵抗性が無く、栽培が極めて困難な品種で、その改良を求められていました。

＜‘島交(4845-8)'の特徴＞

１うどんこ病抵抗性

‘島交１号'の交配系統‘No.48'が本病に対して強い抵抗性を示したことから、これを交配親にして抵抗性を持たせました。

２着果の安定性

‘島交１号'よりも雌花の着生率、着果率ともに高く、着果が安定しています（表１）。

表１着果（花）率と着果節位

　注）播種：2013年3月19日、定植：4月9日

　トロ箱栽培、島根型メロン処方

　各12個体の10から14節、野菜科調査

３高い果実品質

トロ箱栽培による栽培試験の結果、果実重はやや劣るものの、ネット等の外観に加え、糖度や香りなどの評価は、いずれも‘島交１号'と同等からやや優りました（表２）。

表２果実外部および果実内部形質

　注）播種：2013年3月19日、定植：4月9日

　トロ箱栽培、島根型メロン処方、野菜科調査

　黄化程度：緑(1)薄緑(3)一部黄(5)薄黄(7)黄(10)、香り：無(0)少(3)中(5)多(7)

　発酵：無(0)少(3)中(5)多(7)

　写真１島交(4845-8）

印刷用ページ：ＰＤＦファイル（433ＫＢ）

問い合せ先：資源環境研究部特産開発科（担当：武田由里塚本俊秀）TEL０８５３-２２-６７４１

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