‘あすっこ’の早生系統を増やしましょう
‘あすっこ’早生系統の栽培拡大等に取り組んだ結果、前年より50a増加して285aとなり、全作付面積(681a)の4割を超えました。
■活動の背景とねらい
‘あすっこ’は平成15年に農業試験場(現農業技術センター)で育成された島根県オリジナル野菜で、県の園芸戦略品目に位置づけて生産振興を行っています。食べやすい食味、食感で商品性は高いものの、収穫適期が短く、収穫・調製作業に時間がかかることから、規模拡大が難しい等の課題があります。これらの課題を解決し、島根の新野菜としてのブランド確立と普及、定着を図るため、早生系統の生産拡大、安定出荷を目指しました。
■活動の内容
(1)栽培面積の拡大
○平成24年度に安定出荷ができる早生系統と中生系統の組合せを4:1として実証・PRし、平坦部での早生系統の作付け面積の拡大を誘導しました。
(2)安定出荷に向けた栽培技術の向上支援
○誘引用アーチパイプによるトンネル被覆(雪害対策)の現地実証を行いました。
○現地指導会等で施肥や摘心作業等の指導を行い、栽培技術の向上を図りました。
■活動の成果
○総作付面積は、前年並みの681aを確保。そのうち早生系統の作付面積は約50a増加し、285aとなりました。(図1)
○誘引用アーチパイプによるトンネル被覆が、ある程度の積雪と強風に耐えることを実証しました。
図1 ‘あすっこ’栽培面積の年次推移
図2 ‘あすっこ’出荷量と販売価格の年次推移
■残された課題と今後の展開
○早生系統は草姿が立性で、積雪で葉柄が折れやすいため、積雪前に収穫する作型や栽培技術(誘引用アーチパイプを用いた雪対策、トロ箱栽培など)の推
進。
○経営安定が可能な露地野菜等との組合せモデルの策定。
印刷用ページ:PDFファイル(527KB)
問い合せ先:技術普及部 野菜技術普及課(担当:引野千嘉志、鶴永建治)
TEL 0853-22-6934
E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp
お問い合わせ先
農業技術センター
島根県農業技術センター 〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380 nougi@pref.shimane.lg.jp <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方> 迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。 以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。 @pref.shimane.lg.jp