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水稲新奨励品種候補「島系72号」を検討中です

「島系72号」は「ハナエチゼン」に比べて高温登熟性に優れ、玄米品質が良く、食味評価は良好です。「ハナエチゼン」に代わる新奨励品種候補として、県内各地に調査ほ場を設置して現地適応性について検討中です。

 

1来歴

「島系72号」は島根県農業試験場(現農業技術センター)において、「ハナエチゼン」の良食味化を育種目標として、2002年に「ハナエチゼン」を母、「コシヒカリ」を父として人工交配した系統です。

 

2「ハナエチゼン」と比較した「島系72号」の特性(表1、表2)

 ○高温登熟性に優れ、乳白粒等の発生が少なく、検査等級は良好。

 ○葉いもち抵抗性は同程度で、穂発芽性が優る。

 ○稈長は同程度で、倒伏しにくい。

 ○食味は「ハナエチゼン」に優り、炊飯米の外観(艶、白さ)が優る。

 

3現地調査ほ

○水稲新品種導入対策プロジェクトにおいて、県内6カ所に現地実証ほを設置し、良食味特性を向上させる栽培技術の実証と現地適応性を検討しています。

 ○水稲奨励品種決定調査現地調査において、県内3カ所で現地適応性を検討しています。

 

72号稲の草姿

 

図1稲の草姿

左:島系72号右:ハナエチゼン

 

表1「島系72号」の主要特性(2009から2012年農業技術センターでの成績)

品種

島系72号

ハナエチゼン

主要特性
出穂期(月.日)

7.20

7.19

成熟期(月.日)

8.21

8.20

稈長(cm)

71.1

70.0

収量(kg/a)

48.7

51.0

検査等級

1等下

2等上

耐倒伏性

葉いもちほ場抵抗性

穂発芽性

やや難

高温登熟性

やや強

 

表2島系72号の食味官能試験結果(対照品種ハナエチゼン)

品種名・系統名

外観

香り

粘り

硬さ

総合評価

食味官能試験結果
島系72号

+0.42

+0.01

+0.24

+0.21

+0.17

+0.46

☆2010から2012年に実施した4回の試験の平均値(基準のハナエチゼンを0として比較した数値)

 

印刷用ページ:PDFファイル(479KB)

 

問い合せ先:栽培研究部作物科(担当:田中亙・高橋眞二)TEL0853-22-6946

E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp


お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
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