有機ほ場のクログワイ対策を検討しています
水稲有機ほ場の難防除雑草であるクログワイに対して、チゼルプラウ耕の抑草効果試験を2012年秋から開始しました。
水稲の有機栽培で、クログワイ※に対する抑草法としては、冬期に塊茎を低温や乾燥にさらして死滅させる方法が有効とされています。中でも、チゼルプラウ耕の効果が高いと言われています。チゼルプラウ耕は、チゼル(25~30cm間隔で配置された爪)で作土をひっかくように耕起し、後部のローラで砕土します(写真3)。このため、土塊の間隙が大きく、通気性が良いため、ロータリ耕や無耕起に比べて土壌の乾燥が早いと言われています。
そこで、クログワイの発生が多いほ場において、2012年秋にチゼルプラウ耕を実施し(写真4)、2013年の水稲作でクログワイに対する抑草効果を評価することにしています。
写真1稲の間に発生したクログワイ写真2クログワイの塊茎
※クログワイ(写真1)は、塊茎(写真2)から発生する多年生の水田雑草です。
水稲の栽培期間を通じて発生が見られ、また、親株から地下茎を伸ばし、
分株をつくって増えます。塊茎の寿命は5年程度と他の多年生雑草より長いものの、
低温や乾燥に弱いと言われています。
写真4チゼルプラウによる耕起
写真3チゼルプラウの爪(左)とローラ(右)
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