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‘デラウエア'早期加温栽培で透明フィルムのマルチ処理が地温上昇・初期生育に効果的!

  ‘デラウエア'の早期加温栽培において、透明フィルムを地表面に敷設することで地温が上昇し、初期生育が旺盛になることを明らかにしました。

 

‘デラウエア'の早期加温栽培(1月に加温を開始する作型)において、透明フィルムをマルチ処理をすることで地温の上昇効果と新梢長など初期生育が改善されることを明らかにしました。

 従来、この作型では、地温10℃以下の低い時期に加温を始めるため、根の養水分吸収が劣り、発芽揃いや初期生育の改善が課題でした。

 試験では、マルチとしては農PO(ピーオー)フィルム(0.1mm)を樹の幹元の2.5m四方に12月から4月まで敷設しました(写真1)。

 

 幹元へのマルチ処理状況

       写真1 幹元へのマルチ処理状況

 

 発芽期における地温(深さ15cm)はマルチ区の平均地温が慣行区より約2℃高くなりました(図1)。同様に、調査期間中(12月から4月)の平均地温もマルチ区が慣行区より約1.3℃高くなりました。また、新梢長は、マルチ区が慣行区より長くなりました(図2)。葉色もマルチ区で濃く推移しており、これは、細根の活性が高まって養分吸収が促進されたためと推察されました。

 今後は、生産農家へ速やかに普及を進めて行く考えです。

 

 発芽期地温変化新梢伸長変化

 

印刷用:PDFファイル(577KB)

 

問い合せ先:栽培研究部 果樹グループ(担当:栂野康行、内田吉紀)

                                                              TEL 0853-22-6981

                                                              E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp

 


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