主要わい化剤のキク品質に及ぼす効果を確認しました
輪ギク栽培でわい化剤「キクエモン」は茎、花首の伸長抑制効果が認められ、「ビーナイン水溶剤80」と同様の実用性を確認しました。
輪ギクの栽培では草姿改善による品質向上のため、有効成分ダミノジットを含むわい化剤が多く利用されています。従来はダミノジット剤として、ビーナイン水溶剤80が広く使われていましたが、近年、キクエモンが販売され、その効果等についての問い合わせが少なくありません。そこで、花きグループではH23年度実証試験として「ダミノジット製剤がキク品質に及ぼす影響」として両剤を比較検討しました。
その結果、キクエモン区はビーナイン区より茎長、花首長とも短くなり、切り花重、調整重は重くなりました(第1,2表、写真1)。また、両剤とも薬害は認められず、花径、花重他花器に与える品質はほぼ同等でした(第3表、写真2)。以上のことから、キクエモンはビーナイン水溶剤80とともに実用性があると評価しました。
なお、両剤とも平成23年12月14日付けで施設栽培で使用するよう登録変更されました。
※輪ギク:流通などの分類で1本の茎に1輪の花を咲かせる栽培方法で育てたキク。
※わい化剤:植物成長調整剤の一つで植物の成長を抑制して草姿を改善する薬剤の総称。
写真1 満開時の草姿 写真2 満開時の花型
(左:ビーナイン 右:キクエモン) (左:ビーナイン 右:キクエモン)
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問い合せ先:栽培研究部 花きグループ(担当:川村 通、小早川洋美)
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