トロ箱栽培で「ピー太郎(こどもピーマン)」が有望
こどもピーマンの愛称で知られる「ピー太郎」を、トマトやメロンに次ぐトロ箱栽培での有望な新規導入品目として期待しています。
新たな有望品目を探るため、平成23年4月21日に「ピー太郎」と慣行品種の「京波」をトロ箱当たり2株定植。各々4本仕立て整枝とし、6月から12月収穫で比較しました。
「ピー太郎」は、完熟収穫とし、開花から収穫までの日数を長く掛けたため、収量は「京波」より少なくなりました(図1)。しかし「ピー太郎」は、「京波」に比べ節間が長くて枝が太いため(写真1,2)、整枝や収穫の作業時間を約2割短縮できることや、直売所で人気の高い商品であることから、安定した収益性が期待できると考えられます。今後は、市場調査を行って収益性を評価します。
また、アンケート結果から「ピー太郎」は「京波」に比べ、子供から大人まで好まれる品種であることも判りました(図2)。
以上から、トロ箱栽培での新たな有望品種として「ピー太郎」に期待しています。
なお、野菜グループのトロ箱栽培ハウスで、実際の栽培状況が見学可能です。
※「ピー太郎」:タキイ種苗育成。果実の長さが約10cm、重さが40g程度のロケット型。(写真3)。
果肉が厚く、ジューシーで甘みが強い上、苦味やピーマン臭が少ない。
写真1 京波の草姿
写真2 ピー太郎の草姿
写真3 ピー太郎の果実
図1 京波とピー太郎の株あたりの収量比較
図2 アンケート調査結果
問い合せ先:栽培研究部 野菜グループ(担当:中村 歩、石津文人)
E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp
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