‘デラウェア’の果軸褐変症の軽減法を開発
‘デラウェア'の果軸褐変症の軽減対策として、少量多頻度かん水法を開発しました。
‘デラウェア'の果軸褐変症は、果軸が枯れて着色不良になり(下写真)、商品性が低下するもので、ハウス栽培で問題になっています。
これまでの調査により、多発樹では、根の水分吸収量が少ないため、急に晴れた場合などで、蒸散量の増加に根の水分吸収が追いつかず、発生を助長するものと考えられました。
今回、養液土耕栽培における少量多頻度かん水により果軸褐変症を軽減できるかを調査しました。具体的には、1日当たりのかん水量を2.5t/10aとし、かん水回数を6回、3回及び1回の3処理区を設定しました。
その結果、果軸褐変症発生率は、6回かん水区で明らかに低くなりました。これは少量多頻度にかん水を行うことで土壌水分の変動が少なくなり、根の水分吸収がスムースに行われたためと考えられます。
写真 1 発生果房
写真 2 軸の枯死
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