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ブドウ新品種‘サンヴェルデ'の品種特性

 ブドウ新品種‘サンヴェルデ'は、大粒で糖度が高く食味が優れており、栽培面でも裂果が少ないなど作りやすい品種です。しかし、果皮に汚れがつきやすいという課題もあります。

 

 ‘サンヴェルデ'〔ダークリッジ×センテニアル〕は、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所で交配・育成され、2010年5月に品種登録され、今年度から苗木の販売が開始された新品種です。

 果皮は黄緑色で、果実の成熟期は‘巨峰'と同じく、農業技術センターほ場では雨よけ栽培で8月下旬となります。花振るいが少なく、房作りも巨峰並に比較的容易にできます。また、裂果がないため栽培しやすい品種です。

 果粒は‘シャインマスカット'と同程度の大粒になります。果肉は硬く‘シャインマスカット'に近い食感ですが、皮が厚く皮ごと食べるのには向いていません。マスカット香はないですが、糖度が高いことと、酸が低く渋味がないため、食味は良好です。果皮に汚れがつきやすいため(図2)、市場出荷よりは直売などに向く品種と思われます。この汚れは花かす由来と考えられ、現在花かすをとる道具の開発が果樹研究所で進められています。

 

 サンヴェルデ

 

 果実品質

 

 問い合せ先:栽培研究部果樹グループ(担当:姫宮雅美)TEL0853−22−6948

E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp

 

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農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
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