水稲有望系統「島系68号」の特性
「島系68号」は「コシヒカリ」に比べて倒伏しにくく、高温登熟性に優れるため玄米品質が良く、食味評価も良好です。このため、平坦部の「コシヒカリ」に代わる品種として、山形県育成の「つや姫」とともに、県内各地での現地適応性について検討中です。
1来歴
「島系68号」は島根県農業試験場(現農業技術センター)において、2000年に「こしいぶき」を母、「島系51号(コシヒカリ/チヨニシキ)」を父として人工交配を行い、育成した系統です。
2「コシヒカリ」と比較した主な特徴
○出穂期は1日程度遅く、成熟期はほぼ同等。
○稈長が約10cm程度短く倒伏しにくい。
○穂長は長い。
○収量性及び玄米千粒重はほぼ同程度で、外観品質は良好で優る。
○穂発芽性は同等で難。
○葉いもち抵抗性は中、高温登熟性はやや強でいずれも優る。
○食味は、同等で良好。
問い合せ先:栽培研究部作物グループ(担当:田中亙)TEL0853−22−6946
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