『日中農業技術交流事業10周年品種交換』で、中国から島根県に贈られた‘サンザシ'（平成14年3月受領）が大きく育ち中央圃場北側で多くの果実をつけています。

　この‘サンザシ'は、平成13年度中国から送られた2品種20本ずつの苗木で、1品種は検疫で枯れてしまったが、もう1品種が発芽して育ったもの。サンザシは、植栽3〜4年で実をつけはじめ、除草以外は放任状態ですが、10本の樹が樹高２.５メートル樹幅２.２メートルまでに成長しました。今年はどの樹にも多くの赤い姫リンゴのような果実がたわわに実っています。

果実の食味は、リンゴような甘みはなく、すかすかで酸っぱい。しかし食べ始めると種を残して1果実を食べてしまう人もいました。

　加工食品について調べてみると、ドライフルーツ、竹串に団子状に刺し水飴をかけたリンゴ飴状、などが見られましたが、日本国内では一般的ではありません。中国での一般的な食べ方のように、サンザシにリンゴとパイナップルを加え砂糖煮をしてみました。センター内で試食しましたが、その感想は、ほとんどの人が「初めての食感」。酸味とほのかな香りがあるが、日本人の好みとちょっとずれているようです。

　漢方では、サンザシの果実は健胃・整腸作用、抗菌作用、降圧作用等多くの効能があるといわれています。サンザシのおいしい利用法等があれば、情報提供をお願いします。

　問い合せ先：総務企画部企画調整スタッフ（担当:伊藤太省）TEL０８５３−２２−６６９８

Ｅ_mail:nougi＠pref.shimane.lg.jp

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