土壌診断による適切な肥培管理を!
研究トピックス「ときめき356号」2007年7月1日発刊
県内の施設畑土壌では養分の過剰傾向が続いており、定期的な土壌診断に基づいた適切な施肥が必要です。
県内の農耕地土壌について、肥沃度の変化や環境に及ぼす影響を考慮した適切な管理の方策を明らかにするため、5年に一度継続的な調査を実施しています。
このうち、ビニールハウス等の施設畑では土壌の養分が多く、適正域を超過している状況が続いています。作土の養分を露地畑と比較すると、窒素が4倍、リン酸が5倍、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの交換性陽イオンがそれぞれ2.5〜3倍と高いことが分かります(図1)。
施設栽培では雨による溶脱がないため養分が蓄積しやすく、濃度障害や養分のアンバランスによる生育障害(図2)が発生しやすくなります。環境にやさしい農業を進める点からも、定期的に土壌診断を行い、過剰な養分があれば減肥して、土壌養分を適正に保つ肥培管理が重要です。
問い合せ先:資源環境研究部土壌環境グループ(担当:道上伸宏)
TEL0853−22−6984E_mail:nougi@pref.shimane.lg.jp
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