農業技術トピック「ときめき352号」2007.2.7発刊
除草剤抵抗性雑草の出現
全国的に発生が拡大しているスルホニルウレア系除草剤(SU剤)抵抗性雑草が県内水田においても確認されました。
○スルホニルウレア系除草剤とは
同一な酵素合成阻害作用をもつ、ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロンなどの化合物で、多くの雑草に高い効果を持つことから、水稲用除草剤の主要成分として広く使われています。
○抵抗性雑草の発生実態
SU剤に抵抗性のある雑草が10年前頃から見つかり、全国的な問題となっています。
県内でも2005年に安来市でコナギが異常に残った水田が見つかりました。SU剤を連用した水田に特定の雑草が異常な密度で残る場合には抵抗性が疑われます。
○抵抗性の検定
SU剤処理をすると普通のコナギは発根しませんが、このコナギは無処理と同じように発根したので抵抗性雑草と判断できます。
この他に、2006年には松江市で抵抗性イヌホタルイの出現も確認されています。
○抵抗性雑草の対策
抵抗性雑草は広がる恐れがあるため、同一薬剤の連用を避け、クロメプロップ、ブロモブチドなどの抵抗性雑草に有効な成分を含む薬剤で防除や予防を行う必要があります。
コナギが異常に残った水田
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