水稲‘西海232号’の施肥管理
本県では平成17年から早生の‘西海232号’を奨励品種に採用し、栽培を開始する予定です。そこで、‘西海232号’の高品質、安定生産に向けて、適切な窒素施用方法を検討しました。
基肥及び中間追肥の窒素施用量
基肥、中間追肥とも施肥量が多いほど穂数が増加する傾向が認められましたが、増収効果ははっきりしませんでした。これは、倒伏の影響も考えられます。品質面では、基肥3〜4kg/10a、中間追肥0〜1kg/10aが乳白粒の発生がやや少なく、品質がやや良いと考えられました。
穂肥の施用時期と窒素施用量
施用時期は出穂20日前−10日前が、倒伏がやや小さく収量が多いため、適当であると考えられました。玄米の外観品質は出穂20日前と10日前に各1.5kg/10a施用した区が最も良質でした。
まとめ
この試験課題は平成17年度まで継続しますので、暫定的ではありますが、表3の窒素施用方法が適当と考えられました。今後とも‘西海232号’の高品質・安定生産に向けて検討していきます。
作物部作物グループ安達康弘
[島根県農業試験場だより第108号2005年3月]
お問い合わせ先
農業技術センター
島根県農業技術センター 〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380 nougi@pref.shimane.lg.jp <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方> 迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。 以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。 @pref.shimane.lg.jp