イネ黄化萎縮病の被害軽減への取り組み
平成13年には、6月19日の冠水で黄化萎縮病が多発生し、平田市、出雲市等の低湿地では収穫を放棄する水田もみられました。黄化萎縮病のみならず、その後に多発生しやすい穂いもち被害も無視できない問題です。現地圃場において普及部、農試と連携して被害軽減方法について検討しましたので紹介します。
イネ黄化萎縮病は、分げつ期のイネが浸冠水することによって発病します。発病葉は黄化し、短く幅広く(ショウガ葉)なります。発病茎は重症株では腐敗枯死するものが多く、軽症の場合でも、穂は出すくみ、短く、ねじれた奇形穂となるものが多い。奇形穂はほとんどが不稔になり、大きな減収要因となります。また、罹病イネではいもち病、ごま葉枯病、すじ葉枯病、縞葉枯病の発生が多くなり、品質・収量に悪影響を与えます。
黄化萎縮病発病株には高率に葉いもちが発生し、葉いもちを対象とした粒剤施用の効果は期待できないと考えられます。
一方、穂いもちの発生程度は防除回数が多いほど軽くなる傾向にあります。また、黄化萎縮病が発生したハナエチゼン圃場では、葉いもち、穂いもちの発生は見られず、真性抵抗性の形質を維持しているものと考えられます。
当面の被害軽減対策
- (1)冠水被害を受けやすい地域ではハナエチゼン、祭り晴などいもち病に強い品種を栽培する。
- (2)穂いもちを中心とした薬剤防除を徹底する。
専門技術員板垣紀夫
[島根県農業試験場だより第104号2003年11月]
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