5月下旬移植「コシヒカリ」の穂肥施用法
本県の「コシヒカリ」は、平成10年以降乳白粒の発生が問題となったため、対策として県平坦部を中心に5月下旬植えを推進してきました。
5月下旬に移植すると従来の上〜中旬植えの「コシヒカリ」と比較し草丈はやや長く、茎数は少なく、葉色値がやや高くなります。このように生育経過が大きく異なり、新たな生育診断基準が必要となったため、平成12〜14年に穂肥の施用法に関する試験を行い、生育診断基準を作成しました。
幼穂形成期の生育により表1(AcrobatData参照)に従って施肥すると、概ね県の目標値を達成できることを現地で実証しました(詳しくは農業試験場だより102号、5ページを参照)。
また、生育診断により穂肥窒素施用総量が、1kg/10aの判定となった場合は、表2(AcrobatData参照)のように出穂前20〜10日に1回施用すると品質が高まることが明らかになりました。
穂肥施用マニュアル適用上の留意点
地力診断により適正に基肥を施用し、健苗育成、適正な植付本数(3〜4本/株)、水管理等基本技術の励行により早見表に適合する草姿の「コシヒカリ」に育てるよう努めて下さい。
作物部作物科月森弘
[島根県農業試験場だより第103号2003年07月]
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