• 背景色 
  • 文字サイズ 

加温栽培‘デラウェア’におけるカリウム欠乏症の発生予測と防止法

 

12〜1月に加温を開始する超早期〜早期加温栽培‘デラウェア’では、カリウム欠乏症の発生が多く、そのため結実や果粒肥大が劣り、問題となっています。葉柄汁液による診断は、樹体内のカリウム栄養状態を把握するための有効な方法の一つで、これまでに小型反射式光度計を用いて迅速に測定できる方法や適正診断葉位を明らかにしてきました。ここでは、この方法を用いてカリウム欠乏症の発生予測とその防止法を検討しました。

開花期における第5葉の葉柄汁液中カリウム濃度が2,350ppm以下の場合、開花後40日頃から葉縁枯死等のカリウム欠乏症状が発生し、果実品質も劣りました。そこで、開花2〜3週間後にカリウムを施用したところ、葉縁黄化が認められる個体があるものの果粒肥大や糖度の上昇に悪影響は認められませんでした。一方、2,700ppm以上では、カリウム施用の有無に関わらず、葉、果実とも異常は認められませんでした。

現在、開花期の葉柄汁液中カリウム濃度に応じた追肥施用量を決定する方法を検討しています。

園芸部果樹科藤本順子

 [島根県農業試験場だより第102号2003年03月]


PDFAcrobatData


お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
  <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方>
  迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。
   以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。
  @pref.shimane.lg.jp