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○作物名:ピーマン、トマト

○虫害名:タバコガ

 


タバコガ○概要
幼虫の加害作物としてはピーマンのほか、トマト、ナス、タバコ、ジャガイモ、レタスなどが知られているが、島根県ではピーマンとトマトに被害が多い。タバコガはピーマンにオオタバコガはトマトに多いといわれている。

○被害と診断
ふ化直後の幼虫は蕾や花を食害するが、一度脱皮すると果実に食入し、内部の種子を食害する。幼果では早期に落果する。食入加害を受けた果実は食入孔の周囲から腐敗し、食用にならない。1匹の幼虫が数個の果実を渡り歩いて食害する。普通、加害幼虫は食入孔と脱出孔をあける。したがって果実に穴が一つあれば果実内に幼虫が生息しているが、二つであれば幼虫はいない。
ハウスでは入り口付近やサイド沿いの果実に早く被害が出る。ピーマンやトマトが周年栽培される地域では被害が多くなる。被害は6月下旬から見られ、8月、9月中〜下旬に多くなる。被害最盛期の9月には被害果率が20%以上になることもある。
タバコガとオオタバコガとも幼虫は老熟すると約40mmになり、淡緑色の地に背面の両側に白いすじがある。体色は個体変異に富む。タバコガはオオタバコガより刺毛が短く、背面の黒い斑紋が目立つのが特徴である。卵は直径0.4mmのまんじゅう型で、果実のへた付近や蕾、葉の裏に1個ずつ産みつけられる。

○発生生態
施設栽培では年4回発生するといわれているが、露地では年3回の発生である。蛹が土中で越冬し、5月中旬頃から成虫が現れる。成虫は6月中旬、7月下旬、8月下旬ごろに発生が多い。成虫は夜間活動し、産卵数は200〜300個に及ぶ。好適な温度条件下では卵期間は3日、幼虫期間は20〜25日で1か月程度で成虫になる。

 

 

 

 


 

 

 


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島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
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