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○作物名:エンドウ、ソラマメ、インゲン

○病害名:うどんこ病、赤色斑点病、灰色かび病


エンドウうどんこ病とソラマメ赤色斑点病の病徴●エンドウうどんこ病

○概要
本病は、エンドウの代表的な病害で年により発生の差はあるものの、毎年発生が見られる。

○病徴と診断
4月頃から主に葉に発生するが、茎、莢にも発生する。葉では、はじめ白色紛状の小さい斑点ができ、しだいに全面に広がって、ちょうどうどん粉をまき散らかしたようになり、株の枯れ上がりを早める。のちに病斑は灰色に変わり、その上にた数の黒色小斑点(子のう殻)をつくる。

○発生生態
被害植物上の子のう殻で越冬し、子のう胞子を飛散して伝染するエンドウ生育期間中は病斑上に形成された分生胞子によって伝染する。暖冬の年や、通風の悪い圃場、4〜5月の収穫期に雨が多い年に発生が多くなる。また病原菌は、アズキ、ササゲにも寄生する。

○防除法
1.湿地での栽培や密植をさけ風通しをよくする。2.リン酸、カリ肥料を十分に施用する。3.早期に発見し発病初期に薬剤を散布する。

●ソラマメ赤色斑点病
○概要
本病は古くから発生の見られた、ソラマメの代表的な病害で、島根県においては1935年に全県下で多発生した。

 

○病徴と診断
本病はチョコレート斑点病とも呼ばれ、葉、茎そしてまれに莢にも発生する。葉では表面または裏面に赤褐色の小斑点ができる。斑点はしだいに拡大して、直径1〜2mmの円形となり、健全部との境界がはっきりする。そしてその内部は淡褐色でややへこみ、チョコレート色のドーナツ型の病斑となる。病斑が多くできた葉は乾燥して早く落ちる。茎や葉柄では、はじめ葉と同様の小斑点ができるが、やがて拡大して長さ2〜3cmの細かい紡錘型の病斑となる。その内部は淡赤褐色となり、外部は濃赤褐色で健全部との境界ははっきりしている。莢では赤褐色の小斑点がでるが拡大しない。

○発生生態
病原菌は被害植物上で黒色の菌核をつくり夏を越す。晩秋から翌春までの間に菌核上に胞子ができ、これが飛散してソラマメの葉や茎に侵入して発病させる。病斑上には胞子ができ、飛散して伝染を繰り返す。

○防除法
1.収穫後の茎は抜き取って処分する。

2.薬剤防除を行う。
 

○その他
そのほか、インゲンで灰色かび病が確認されている。

 

外部リンク日本植物病名データベース


インゲン灰色かび病

 


お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
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