○作物名:プルーン
○病害虫名:リンゴサビダニ
○概要
平成22年6月県東部のプルーン圃場において、新梢にサビダニの被害と思われる害虫が発生しているとの報告を受けた。現地調査を実施した結果、サビダニ及びその被害と思われる褐変葉が認められた。そこで、本虫を含む被害葉を採取し千葉県農林総合研究センター上遠野冨士夫博士に同定を依頼したところ、リンゴサビダニと判明した。
本虫は栽培種ではリンゴなどのMalus属を加害するが、プルーンでの被害は初めてである。
○形態及び生態
成虫の体色は淡黄〜橙黄色。体長は約0.2mmの微小なダニで、雄は雌よりやや小型で、ルーペでは形態的にほとんど区別できない。微小であるため肉眼での確認は困難である。
芽や粗皮下で越冬し、開花期頃から葉上に移動して増加する。最初は果そう葉に多くみられるが、やがて徒長枝の上位葉に多く寄生するようになる。著しく加害された葉は褐変し早期落葉する。
○被害の特徴
新梢や徒長枝では先端から5葉までに寄生が多い。著しく加害された葉は褐変するとともに表側に巻葉し時には早期落葉を引き起こす。
○寄主植物
本種の主な寄生植物はリンゴなどのMalus属である。
○防除対策
1)被害枝を剪定等により切除し越冬密度を低下させる。
2)冬期に石灰硫黄合剤を散布する。
図1リンゴサビダニによる被害図2リンゴサビダニ
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