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○作物名:メロン

○虫害名:ウリノメイガ,ウリキンウワバ

 


被害と幼虫、成虫の写真○概要
両種類とも幼虫がウリ類の葉を主に加害する害虫である。ウリノメイガはワタヘリクロノメイガともいわれ,近年発生が多く,問題となっている。島根県ではウリノメイガ,ウリキンウワバとも秋作メロンで発生が多い。

○被害と診断
ウリノメイガ

 幼虫は最初,葉裏から表皮を残して加害し,成長すると葉をつづり合わせて,そのなかで食害する。発生が多いと葉脈だけが残る状態となるばかりでなく,果実も加害することがある。
成虫は体長約10mm,翅を開いた長さ24mm前後である。前翅の周辺部と後翅の一部が黒褐色でほかの部分は白色半透明,全体に光沢がある。幼虫は老熟すると体長24mm前後になる。体色は全体淡緑色で,背中に縦2本の白線がある。蛹はうすい繭のなかにあり長さ12mmほどである。
ウリキンウワバ

 最初,葉裏にいて葉身部を薄く加害し,やがて,葉縁部からも加害するようになる。成長すると,葉の基部に近い部分を輪状に加害するため葉がしおれて垂れ下がる。発生が多いとつぎつぎに葉がしおれて,生育に影響を及ぼす。
成虫は体長約20mm,翅を開いた長さ40mm前後であり,体色は全体暗灰色である。幼虫は老熟すると体長40mm前後になる。体色は全体淡緑色で,背中に2本の白い白線があり,そのわきに白斑を連ね,側面には太い明瞭な白帯がある。また,ところどころに刺状の突起があり,シャクトリムシのような歩き方をする。老熟幼虫は被害葉を巻き,白い繭をつくりそのなかで蛹になる。蛹は紡錘形で長さは20mmほどである。

○発生生態
ウリノメイガ

 年に数回発生する。10〜11月に石垣などの割れ目や隙間にうすい繭をつくり,そのなかで蛹となって越冬する。越冬成虫は6月頃に出現し,第1世代成虫は7月下旬頃から発生する。その後はいろいろな大きさの幼虫が見られる。成虫は夜間活動し,昼間は葉裏に潜んでいる。また,卵は葉裏の葉脈に沿った部分に1粒ずつ産みつけられる。なお,ウリ類の他にワタ,トロロアオイ,ムクゲなどにも寄生する。
ウリキンウワバ

 年に4〜5回発生する。発生時期は6月から11月頃までである。卵は葉裏などに1粒ずつ産みつけられる。また,卵から成虫になるまで30〜40日かかる。なお,越冬場所などは不明である。

 

 

 

 


 

 

 


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