○作物名:キュウリ、メロン、カボチャ
○病害名:うどんこ病
○概要
キュウリ、メロン、カボチャともどこでも発生がみられる病害である。直接果実を侵すことはないが、多発生すると果実の肥大が悪くなったり、メロンでは糖度が上がらないことなどのためウリ類の主要病害の一つとなっている。
○病徴と診断
葉にうどんこをまぶしたような白い粉ができる。これは本病の伝染の役割をする分生胞子のかたまりである。発生が多いと葉全体が汚白色となり、枯れ上がる。露地栽培では白色のかびのなかに小黒粒点(子のう殻)をつくる。
○発生生態
秋に被害葉につくられた子のう殻の形で越冬し、翌年これから子のう胞子を飛散し、第一次伝染する。その後は葉上にできた分生胞子によって伝染をくり返す。本病菌は多量の胞子を形成し、伝染するため、一度発生すると防除が困難なことが多い。
一般にやや乾燥気味の時に発生が多い。露地栽培のキュウリでは春の栽培では発生が少なく、夏秋栽培に発生が多い。また、密植で日当りの悪い場合や多肥栽培で発生が多い。
本病菌はキュウリ、カボチャ、メロンのほかスイカを侵す系統と、キュウリ、メロン、カボチャを侵すがスイカは侵さない系統があることが知られている。
○外部リンク日本植物病名データベース
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