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○作物名:キャベツ、ハクサイ、ダイコン、あすっこ

○虫害名:アブラムシ類



寄生の様子

 

 

○概要
成虫と幼虫が葉や新芽、結球部を吸汁するほかウィルス病を媒介する重要な害虫である。キャベツなどのアブラナ科野菜にはモモアカアブラムシ、ニセダイコンアブラムシ、ダイコンアブラムシの発生が多いまた、ニセダイコンアブラムシの雄虫はこれまで知られていなかったが、昭和51年にわが国で初めて島根県西郷町で確認された。その後、県内はもとより岡山県、鳥取県などでも確認されている。

○被害と診断
アブラムシ類による作物の被害は吸汁害とウィルス媒介である。
アブラムシ類が生育初期の幼苗に多数寄生し吸汁すると、新葉の展開が妨げられ、萎縮して、著しい場合には枯死する。結球部の表面や内部に寄生すると寄生した部分が萎縮するため葉が変形したり、虫の脱皮殻と排泄物によって葉が汚れる。花穂に寄生すると種子の稔実が妨げられる。
作物によって寄生するアブラムシの種類が異なる。モモアカアブラムシはハクサイ、ダイコンに多く寄生し、キャベツではときに多発生することもある。ニセダイコンアブラムシはハクサイ、ダイコン、あすっこに、ダイコンアブラムシはキャベツに多く寄生する。
ニセダイコンアブラムシは淡黄色で全面にうすく白い粉をかぶっているが、ダイコンアブラムシは全面に白い粉を厚くかぶっている

○発生生態
アブラムシ類は卵あるいは成、幼虫で越冬する。島根県では3種類とも両方の越冬方法がみられる。3種類とも1年中みられるが、発生の多い時期は種類によって異なる。モモアカアブラムシは春〜初夏と秋に多く、ニセダイコンアブラムシは秋に、ダイコンアブラムシは春〜初夏に多い。またモモアカアブラムシはアブラナ科だけでなく多くの植物に寄生するが、ニセダイコンアブラムシとダイコンアブラムシはアブラナ科植物にしか寄生しない。

あすっこ

 あすっこ葉裏のニセダイコンアブラムシ

 



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島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
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