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○作物名:キク

○虫害名:アブラムシ類

 


キクヒメヒゲナガアブラムシの被害○概要
成虫と幼虫が、キクの葉や茎、花梗などに寄生し汁液を吸うほかウィルス病を媒介する重要な害虫である。キクに寄生するアブラムシにはキクヒメヒゲナガアブラムシやワタアブラムシなど数種類が知られている。

○被害と診断
アブラムシ類が葉や茎、花の部分などに寄生すると生育が遅れる。また、脱皮殻や排泄物で葉や花弁が汚れるため、商品価値が著しく低下する。なお、ウィルス病を媒介するため、発生が少なくても注意が必要である。
キクヒメヒゲナガアブラムシはキクにもっとも普通に見られるアブラムシで、主に茎や花梗、とくに新梢や幼蕾などの先端の生長部に寄生し、古くなった葉には寄生しない。ワタアブラムシは茎や葉、花蕾、花弁の隙間などに寄生する。
アブラムシ類には同じ種類のなかでも条件によって有翅虫と無翅虫が出現することが知られている。
キクヒメヒゲナガアブラムシは比較的大きな種類で無翅虫は体長2〜2.5mm、全体が暗赤褐色で光沢がある。有翅虫は体長約1.6mm、体色は黒褐色で、翅は透明、翅脈は赤褐色である。また、この虫は頭を下に向けて吸汁する性質がある。指を近づけたり、触ったりすると腹部を左右に振り、あたかも他の虫に注意をうながすような行動を示す。

○発生生態
アブラムシ類の発育は速く、好適条件下では1週間程度で成虫になる。キクヒメヒゲナガアブラムシは1年中キクやヨモギに寄生する。最も多くみられるのは4〜6月で盛夏には一時減少し、秋に再び多くなる。冬は寒地では卵で、暖地では成、幼虫で越冬していると思われる。

 

 

 

 


 

 

 


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