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○作物名:カキ

○病害名:黒点病、果実黒すじ病、汚染果病

 

黒点病

黒点病の発生を温泉津町で確認した。本病は以前から発生していたが、平成11年、本病原菌(Phomopsiskakivora)を分離し確認した。本病の全国的な発生状況は不明であるが、山口県などでは普遍的見られているようである。
 

○病徴、発生生態
本病は、果実に黒点(柄子殻)が多数集まって直径10から15mmの円形、不整形の特異的な症状となる。葉にも5月上旬から柄子殻が確認され、多数形成すると黄化、変形、捲葉となることが最近報告されている。果実への感染は6から7月に多いといわれている。
 

○防除法
春先からの薬剤防除、特に梅雨期の6から7月の薬剤散布が重要である。

 

黒点病(果実の症状、黒点病菌)
果実病徴1果実病徴2果実病徴3

 

黒点病(新梢の症状:葉が巻いている、葉裏に柄子殻(黒点))
新梢病徴葉病徴葉裏病徴

 

黒点病(菌そう(PDA培地)、柄胞子)
病菌1病菌2

 

果実黒すじ病

最近、西条柿に果実基部へた周辺に放射状の黒いすじのある汚損果が発生し問題となっている。生理障害、サビダニ、糸状菌とその原因はいろいろ言われていたが、最近、Pestaloptis属菌の関与が明らかになり果実黒すじ病とされた。この汚損果は山口県、和歌山県でも発生している。本病による症状は黒いすじが一本、一本ではっきりしており、黒いすじが帯状になることが多いサビダニによる被害とは異なる。

 

果実黒すじ病(症状)
果実病徴1果実病徴2果実病徴3

 

果実黒すじ病(病原菌)
病菌1病菌2

 

サビダニの被害

サビダニ被害

 

汚染果病

平成15年、島根県下で西条柿に主に果実頂部に小黒点が多数ある汚損果が発生し問題となった。Colletotrichumacutatumによる病害である。この病害で果実が腐れることはない。山口県でも発生している。

 

汚染果病(症状)
病徴1病徴2病徴3
 

汚染果病(病原菌(分生子)、菌そう(PDA培地、裏、表)
病菌1病菌2病菌3

 


お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
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