○作物名:イチジク
○病虫害名:イチジクヒトリモドキ
○概要
平成18年、島根県内において発生が初めて確認された。この虫は南方系の蛾(ヒトリモドキガの一種)であり,沖縄県では土着とされている。1980年代には鹿児島市、熊本市,福岡市,大分市など九州地域で採集された記録がある。近県では、本県の他に瀬戸内地方を中心に9県、平成20年2月14日現在)で発生が報告されている。
○形態と生態
卵は淡黄色で直径約0.8mmのまんじゅう型をしている。若〜中齢幼虫は,胴部背面が全体に白っぽく,頭部は黒色,体側面は橙色である(写真参照)。終齢幼虫は,体長約40mm。頭部はつやのある黒色,胴部背面は灰色がかった黒色で,腹面は橙黄色を呈する。刺毛基部は橙黄色で,刺毛基部からは白く長い刺毛が1本づつある(図1)。
成虫は,前翅は褐色の地色に橙黄色,黒色,白色の斑紋,後翅は黄色の地色に黒色の斑紋を有する蛾である(図2)。
卵は,若い葉の裏面に30〜60個の卵塊として産卵される。若齢〜中齢幼虫(体長約20mmまで)は集合性が強く主に葉裏に群生し食害するが,発育が進むにつれて分散し葉表にも生息するようになる。若齢では葉裏から表皮を残して食害するため,葉脈間に白い膜が残る。中齢〜終齢になると太い葉脈を残し葉のほとんどを食いつくす。また,葉が少なくなると果皮も食害する幼虫は老熟すると樹を降り,土中の浅いところで土繭を作って蛹化する。本種は蛹で越冬し,年間4世代を経過すると推定されている。蛹から羽化した成虫は,昼間は葉裏に生息し,夜間活動する。
○寄主植物
幼虫の寄主植物としては,クワ科イチジク属のイチジク,イヌビワ,オオイタビが報告されている。
○防除方法
1)耕種的な防除として,イチジクでは若齢幼虫が葉裏に群生する時期に寄生葉を取り除いて処分する。
2)薬剤防除する。
図1イチジクヒトリモドキ(左:中齢、右:終齢)
図2イチジクヒトリモドキ成虫
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