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○作物名:イチゴ

○病害名:灰色かび病、うどんこ病



灰色カビ病とうどんこ病の病徴写真○概要
灰色かび病はどこでも発生の見られるイチゴの代表的な病害の一つである。多湿条件下などでは多発生し、大きな被害を蒙ることも多い。うどんこ病は以前は比較的少なかったが、罹病性の麗紅、女峰などの栽培が増えたため、急激に増加し、現在では主要な病害となっている。

○病徴と診断
灰色かび病:果実のほか、花弁、がく、果梗、葉などに発病する。果実ではがくと果実との間から発生することが多い。はじめ淡褐色の小班をつくり、のち急速に拡大して全体が侵され果実は軟化し、表面に灰色のかびが多数生える。これは本病の伝染の重要な役割をはたしている胞子の塊である。
うどんこ病:果実、果梗、葉に発生する。表面にうどんこをまき散らしたような白色のかびができる。幼果に発生すると肥大が抑えられ、光沢を失って軟化する。葉では普通裏側に白色の胞子を形成し、発生が多いと上に巻き、硬くなる。

○発生生態
灰色かび病;本病菌は各種の作物に寄生するため、伝染源はどこにもある。イチゴでは全生育期間を通じて発生するが促成栽培での発生が最も多い。発病の適温は20℃前後で多湿条件で多発生する。
うどんこ病;被害株上の菌糸または胞子で越冬する。発病の適温は20℃、湿度は80〜100%で多発生するが40〜70%でも比較的よく発病する。麗紅、女峰に発生が多く、宝交早生で・は比較的少ない。しかし、促成栽培などで草勢の弱い場合にはかなり発生することもある。

 

 

 

 

 

 

外部リン日本植物病名データベース

 



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