○作物名:ホウレンソウ、シュンギク
○病害名:べと病
○概要
両野菜は大産地から家庭菜園にいたるまで栽培され、本病はそれに広く発生し普通に見られる。そして、被害も大きな重要病害である。本県では4〜6月、9〜11月頃に発生しやすい。
○病徴と診断
ホウレンソウ;本病は葉に発生する。はじめ主に下葉の表面に境目のはっきりしない黄白色の小さな斑点ができる。のちに拡大して淡黄色から淡紅色の不正円形の病斑となり、被害が進むと葉の大部分が淡黄色となって乾燥し枯れる。病斑の葉裏面にネズミ色から灰紫色のかびが生えるので診断のポイントとなる。
シュンギク;ホウレンソウと同様葉に発生する。はじめ、境目のはっきりしない黄白色病斑ができ、しだいに全面に広がる。病斑部分の葉の裏側に白色霜状のかびが生えるので診断のポイントになる。
○発生生態
ホウレンソウ;本病菌は菌糸の形で被害株に着いたまま越冬し、春先に胞子をつくると、これが空気中に飛び散って伝染していく。胞子形成の適温は7〜15℃胞子発芽の適温は8〜10℃であること、そして高い湿度を必要とすることから、曇雨天の気象条件や早まき、密植、多肥などにより軟弱な生育で葉が込み合っていると多発が多い。
シュンギク;生育中の伝染は胞子によって行われる。胞子の発芽適温は10〜20℃で、冷涼な時期になると発病が目だつようになる。ホウレンソウ同様、密植や過繁茂となると風通しが悪くなり発生しやすくなる。小葉より大葉品種で発生が多い。
○外部リンク日本植物病名データベース
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