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○作物名:エンドウ、ネギ

○虫害名:ナモグリバエ

 


被害と成虫、幼虫写真○概要
幼虫が菜類の葉に潜る害虫として古くからよく知られている。エンドウの葉に潜るため、エンドウハモグリバエとも言われている。

○被害と診断
最初、葉縁に近いところに直径1mmほどの白い小さな斑点ができる。これは成虫が葉肉内に産卵した痕である。ふ化幼虫はこの小さな点から縦横蛇行した白い筋をつけながら葉身を食害する。
普通1枚の葉に数匹の幼虫がいる。1枚の葉に多くの幼虫が潜っている場合は皮が葉肉からはがれて葉が白い袋のようになる。被害葉を透かしてみたり、表皮を破ると中に幼虫のウジや蛹が見える。
成虫は体長が約2mmの小型のハエで頭は黄色く、胸や腹は灰色である。卵は乳白色の細長い楕円形で長さが0.1mmぐらいである。生長した幼虫は長さが約3mm、体全体が円筒形で白っぽいウジである。蛹は長さ約2mmで少し平たい楕円形をしており、褐色である。
被害は春と秋に発生するが、秋の被害は軽い。春には発生が多く、多発生すると早期に落葉し、新葉では生育が抑制される。葉の食害痕が多くなると、莢や豆の稔実が悪くなる。

○発生生態
高冷地では年に2〜3回の発生であるが平坦部では春〜初夏に4〜6回、秋に2回の発生がある。平坦部では成虫、蛹、幼虫いずれのステージでも越冬が可能で、冬期間でも徐々に発育を続ける。越冬後、春に増殖するが、夏期の高温は発育にとってはあまり適していないため真夏は減少する。
成虫の生存期間は約15日、平均産卵数は300個以上である。
多くの植物に寄生し、マメ科ではエンドウのほかスイートピー、ソラマメに、アブラナ科ではダイコン、キャベツ、ハクサイ、カブなどに、ナス科では、ジャガイモ、トマトなどに寄生する。また、キク科、ウリ科などにも寄生すると言われている。

 

 

 

 


 

 

 


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