○作物名:ブドウ
○病害名:ウイルス病
○ウイルス症状
(左:ファンリ−フウイルスによる症状(品種セント・ジョージ)、右:早期紅葉(品種甲斐路)
○ウイルス症状(左:着色不良(品種赤嶺)、右、下:モザイク症状(品種巨峰)
○病徴と診断
ブドウのウイルス病としては、Boveyら(1980年)はその著書で33種類のウイルス病があると報告している。これらのなかで、広く分布し被害の大きなものとしてファンリーフ病とリーフロール病があげられる。日本で主に発生しているものは、リーフロール病、味無果病、えそ果病、ファンリーフ病、ウイルス病(フレック、コーキバーク)がある。これらの他に、萎縮病、エネーション病が一部の地域で発生している。また、最近、山梨県などで巨峰、赤嶺などの品種で主幹接ぎ木部にピッティング(木質部に生じる細い溝)を生じ、樹勢や生産性の低下をきたし問題となっているが、それにはウイルスが関与していると言われている。主なウイルス病は次の通りである。すべて接ぎ木で伝染し、虫媒伝染するものもある。
病名 | ウイルス名 | 媒介者 |
---|---|---|
ファンリーフ病 | ブドウファンリーフウイルス | 線虫 |
リーフロール病 | ブドウ葉巻ウイルス(8種類) | コナカイガラムシ |
味無果病 | 病原未確認 | 不明 |
えそ果病 | ブドウえそ果ウイルス | ブドウハモグリダニ |
フレック |
病原未確認 | 不明 |
コーキバーク | 病原未確認 | 不明 |
萎縮病ブドウ | 萎縮ウイルス | ヨコバイ |
エネーション病 | 病原未確認 | 不明 |
○外部リンク日本植物病名データベース
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