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作物名:バラ

○病害名:黒星病、うどんこ病、べと病

 


バラの葉の黒星病とうどんこ病の病斑○概要
両病害ともごく普通に見られる病気であるが、黒星病は激しい落葉を伴うこともあってバラの重要病害となっている。

○病徴と診断
黒星病

 葉、葉柄、茎を侵す。葉では、はじめしみ状の褐色の斑点ができる。病気がすすむと拡大し、周囲ににじんだような黒褐色の病斑となる。やがて病斑の周囲は黄化し病斑状に小黒点(分生胞子層)ができる。葉柄でも黒褐色の縦長の病斑となる。葉や葉柄が発病すると落葉しやすくなる。茎では紫黒色のシミ状の斑点となり、ひどいときは枯れることがある。
うどんこ病

 葉、新梢、花梗、つぼみに発生する。葉では新梢に発生しやすく、はじめは白い粉状のかびが斑点状に現れ、やがてうどんこをまぶしたようになる。発病した葉はねじれたり、葉面がでこぼこになったりする。花梗、つぼみにも葉と同じような白いうどんこ状の病斑ができる。また、新芽が侵されると伸長が著しく抑えられ生育不良となる。

○発生生態
黒星病

 本病菌は前年発病した枝の病斑や発病した落葉で越冬するが、越冬場所によって越冬後の伝搬の仕方が異なっている。発病枝の病斑では、翌春、病斑上に分生胞子層が形成され、分生胞子で伝染する。その胞子は雨のしぶきや小昆虫の身体に付着して伝搬される。また、病落葉では、翌春、子のう盤を形成し、子のう胞子で風媒伝搬する。なお、露地では春から秋にかけて雨の多いときに多発し、施設では年中感染が起きる。
うどんこ病

 芽の周辺で越冬する。発病には17〜25℃が適温であるが、湿度は23〜99%と比較的乾いたところでも発生する。露地では5〜7月、9〜11月ごろに発生する。施設では夏の高温期を除いて年中発生している。また、窒素過多でカリ質肥料が少ないと発病が多い。バラのうどんこ病菌はバラしか寄生しない。

○その他

 

 

 このほかにバラでべと病の発生を確認している。

 

 

○外部サイ日本植物病名データベー


バラの葉のべと病病斑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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