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○作物名:ハクサイ、ダイコン、あすっこ

○虫害名:ダイコンハムシ



ダイコンハムシの被害と成虫の写真概要
昭和30年以前はダイコン、ハクサイなどの主要害虫であったが、BHCやDDTなどの残効性の高い農薬が使用されていた頃にはほとんど見られなくなった。しかし、近年、低毒性の農薬が使用されるようになってから各地で発生が見られ、局地的に大発生するようになった。

○被害と診断
成虫、幼虫ともハクサイ、ダイコン、あすっこなどの葉に小孔をあけて食害する。多発すると葉は網目状に食害され、葉脈だけになることもある。発芽したばかりの幼苗では枯死することもある。
成虫は体長が約4mmの楕円形をした甲虫で、全体が光沢のある黒藍色である。幼虫はウジムシ状で、全身が暗黒色で短い毛が生えている。また、各環節には明瞭な黒い刺のような突起がある。成長すると体長7mm前後になり土中で蛹となる。卵は長楕円形で長さ約2mm、黄色で、葉柄や葉脈のそばの組織に1粒ずつ産みつけられる。成虫、幼虫とも手で触れたり、葉を揺らして刺激を与えると足を縮めて地面にころがり落ちる習性がある。

○発生生態
年2〜3回発生し、成虫では枯草の株元や落葉の下、石垣の隙間などに潜んで越冬する。成虫は4月頃から見られるが、大部分は晩夏まで越冬場所で過ごし、気温が20℃前後に下がると活動を始める。一般的に晩夏〜初秋期に畑に出現し、9〜10月にもっとも多くなる。秋に1〜2世代発生して、11月始め頃から越冬場所へ移動する。
成虫の生存期間は極めて長く、野外では約500日にも及ぶ。産卵は9〜10月に多く、産卵数は約1,200個である。秋期における卵期間は約5日、幼虫期間は13〜16日、蛹期間は約12日である。

 

あすっこ

 あすっこの被害



 



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