飼料分析
飼料分析申込書
飼料の分析依頼の流れ
飼料の分析依頼にあたっては、飼料分析申込書に必要事項を記入、押印し、決められた手数料分の県収入証紙を貼付のうえ、ご提出ください。なお、県収入証紙は県合同庁舎、銀行等で購入できます。分析に必要な試料は約1kgです。
分析の後、飼料分析結果通知書を郵送にてお送りいたします。お急ぎの際は、FAXやメールにより分析結果をお知らせすることも可能ですので、ご相談ください。
分析方法 | 分析項目 | 対象 | 手数料※ |
---|---|---|---|
近赤外線分析法 | 一般成分 (水分、粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分) |
粗飼料 | 1試料につき 1,650円 |
化学分析法 | 一般成分 (水分、粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分) |
粗飼料・濃厚飼料 | 1試料につき 7,930円 |
化学分析法 | その他 (ADF、NDF、pH、硝酸態窒素等) |
粗飼料・濃厚飼料 | 1試料1項目につき 2,460円 |
※次の条件のいずれにも該当しない方は、2倍額の手数料が必要ですのでご注意下さい。
(1)島根県、鳥取県、岡山県、広島県、山口県内に住所を有する方
(2)島根県内に事務所・事業所を有する方
飼料分析方法の概要
- 近赤外線分析法とは
『近赤外線(800〜2,500nm)の特定波長』は、『飼料の特定成分(例えば粗たんぱく質)』に吸収され、特定成分の濃度と吸収量は直線的な相関があります。したがって、あらかじめ化学分析によって求められた多数の飼料の特定成分濃度を用いて、検量線をつくれば、その後は近赤外線をあてるだけで特定成分の濃度を測ることが可能となります。
当センターでは、乾草牧草(イタリアンライグラス、ソルガム、スーダングラス、チモシー等)および飼料イネサイレージについて検量線が作成してあり、近赤外線による分析が可能です。濃厚飼料については、検量線がありませんので、化学的分析が必要となります。
なお、分析可能な項目は、一般成分(水分、粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維および粗灰分)です。
化学的分析法とは
化学的分析法は、公定法に基づいて、目的成分を化学的方法により抽出して、様々な機器により成分濃度を測定する方法です。この方法では、試薬、時間、労力などを多く費やすために近赤外線分析法と比べて手数料も高くなります。粗飼料、濃厚飼料のいずれも分析可能であり、一般成分、ADF、NDF、pH、硝酸態窒素、ミネラル(リン、カリウム、カルシウム)、乳酸等が主な分析項目です。
分析値の利用
購入粗飼料には飼料成分の表示がなく、また自給粗飼料は、収穫時期や施肥設計により、飼料成分が異なってきます。飼料分析を行わずに飼料設計すると、栄養不足や栄養過多を起こす原因にもなりかねません。
●乳量や乳質に気になる変化はありませんか?
→粗脂肪や粗たんぱく質が不足または過多かも
●硝酸態窒素が高そうな粗飼料はありませんか?
→乾物中1000ppm以上では、妊娠牛への給与に注意が必要です
食欲不振、生産性の低下、流産などの危険性もあります
お問い合わせ先
畜産技術センター